ワークショップ2

ヘリコバクター・ピロリ陰性時代における胃疾患の診断と治療

司会
  • 吉村 大輔
    (九州医療センター 消化器内科)
  • 水上 一弘
    (大分大学医学部 消化器内科)

衛生環境の近代化に伴うヘリコバクター・ピロリ(Hp)感染率の低下と、胃炎まで適応が拡大された除菌療法の普及により、近年Hp陽性率は著しく低下している。さらに内視鏡検診の普及も加わり、私たちが臨床で遭遇する胃疾患の構造は大きく変化してきている。

Hp除菌後の胃粘膜の変化を知り、しばしば診断が難しいとされる除菌後胃癌の病像を解明することは現在最重要の課題である。さらにHp未感染者の増加に伴い、これまで稀とされた自己免疫性胃炎など特殊型胃炎の実態や、Hp未感染胃癌、MALTリンパ腫の診断と治療など、新しく検討すべき話題が山積している。

本セッションでは、Hp除菌後および未感染時代における胃疾患の診断と治療について改めて現在の問題点を抽出し討論することを目的に、内視鏡診断から治療に難渋する疾患への対応まで九州一円から幅広く演題を募集する。