シンポジウム1

消化器疾患の画像診断の最前線

司会
  • 伊牟田 真功
    (熊本大学病院 画像診断・治療科)
  • 大津 健聖
    (福岡大学筑紫病院 消化器内科)

消化器疾患の診断における画像診断は目覚ましい進歩を遂げている。内視鏡診療では通常内視鏡診断に加えて、画像強調内視鏡としてNBI、 BLI、 LCI、 TXIの臨床応用がなされており、拡大内視鏡や超拡大内視鏡の有用性も多数報告されている。さらに、AIを用いた内視鏡診断は病変の拾い上げから質的診断に至るまで有用性が期待される。胆膵領域ではEUSや胆道鏡など新たな診断法により診断能の向上に寄与している。以前と比較してX線造影検査は減少しており、CT colonographyやMR enterographyの有用性が認識されつつある。また、近年では画像診断と、病理診断や分子・遺伝子情報、予後予測などを結びつける“radiomics”という概念がある。

本セッションでは各施設における消化器疾患に対する画像診断の有用性や工夫、さらに今後の展望を含めて幅広く演題を募集する。消化器疾患における画像診断の新たなエビデンスを期待する。