ワークショップ3

炎症性腸疾患診療の現状と展望

近年、IBD診療は大きな変遷を迎えている。抗TNF-α抗体製剤を皮切りに抗IL-12/23抗体、抗インテグリン抗体、JAK阻害薬などの新規治療法が続々と登場し、外科手術に関しても様々な低侵襲な手術手技が応用され、患者の予後改善が期待されている。また、検査法も飛躍的に進歩を遂げ、高解像度内視鏡、カプセル内視鏡、MRE、便中カルプロテクチンなどが登場し、低侵襲で正確な病態の把握が可能となってきている。しかしながら、既存治療薬と新規治療薬の棲み分けや外科手術への移行のタイミング、長期経過例の癌化の問題、正確な疾患活動性のモニタリングやサーベイランスのための検査法の選択など解決するべき課題も多い。
本ワークショップでは、各施設における新規治療薬や既存治療薬の治療成績、外科的治療の工夫、疾患活動性モニタリングやサーベイランスの現状や工夫などについての演題を幅広く募集し、今後のIBD診療の展望について議論していきたい。