シンポジウム 22

3月28日[日]11:00-12:30

 
  診療支援のためのロボット工学・バーチャルリアリティー
 
 
   
  2020年はコロナ禍一色である。人類の未来は、人工知能(AI)による反乱より先に、virusによる攻撃により、対応を間違えれば滅亡の危機に直面しかねない状況といえる。AIには,ワクチンや特効薬の迅速な開発に真価を発揮してくれることを期待したいが、AI以外にも診療を含む臨床に活用が期待されている技術が多くある。その中でも特に有望なものは、ロボット工学やバーチャルリアリティーとされている。しかし、これらが実際にどのように活用されようとしているのか、開発者はどのようなことを考えているのかということについてはあまり知られていない。さらに、臨床のニーズも開発者側に十分届いているとは言えない現状がある。日本循環器学会の演題を俯瞰しても多くは治療成績の報告であり、技術開発の報告は少ないと言える。技術開発には、ニーズとシーズのマッチングが重要である。技術のみが先行していても、そこに需要がなければ意味がない。逆もしかりである。日本循環器学会は、臨床と工学との相互理解を目指して、日本機械学会との学会連携協定を結んでいる。連携企画の1つである本セッションでは、循環器医療を主対象とする工学技術・機器の開発に携わる少壮気鋭の研究者に試みを発表頂く。米国をはじめとする諸外国と比べると、本邦の医療関連技術に携わる人材・インフラは僅少であり、その差は大きいが、本セッションが少しでもその差を埋める一助となれば幸いである。
 
 
   
 
 
中村 匡徳   中村 匡徳
名古屋工業大学
電気・機械工学科

  坂田 泰史   坂田 泰史
大阪大学
循環器内科学

 
 
 
 
   
 
 
後藤 信哉   後藤 信哉
東海大学
循環器内科学

  正宗 賢   正宗 賢
東京女子医科大学
先端生命医科学研究所

 
 
 
宮田 俊男   宮田 俊男
早稲田大学
理工学術院
先進理工学研究科