ご挨拶

第9回気道管理学会学術集会

会長 秋吉 浩三郎

福岡大学医学部 麻酔科学

このたび2026年6月13日、福岡国際会議場にて「第9回気道管理学会学術集会」を開催させて頂きます。気道管理学会は、気道管理に関する研究を通じて、教育および安全な医療の提供に寄与することを目的として活動を行う学会です。気道の閉塞や呼吸障害による低酸素は、いつ・どこで発生してもおかしくありません。また、永続的な障害につながる可能性があり、迅速な対応が求められます。そのため、病院内の医師・看護師のみならず全ての医療従事者、病院外で活動する救急救命士、更には一般人まで、正しい知識と技術を持つべきです。

今回、第9回学術大会のテーマは、気道管理に関する、これまでの知識・技術・経験を伝承し、さらに新しいものを創造していきたい、との意図から、「Succession and Creation」としました。近年、気道管理に関する様々なガイドライン・指針が出され、体系的に整理されつつあります。一方、これまで、個々の経験に基づき気道管理が行われてきた側面もあり、個々の持つ技術・知識も依然として大きな意味をもっています。全身麻酔に関わる麻酔科医のみならず、検査や処置時の気道管理に携わる内科医や外科医,さらに集中治療や救急現場での多職種医療者など、気道管理に関わる医師、看護師をはじめ、臨床工学技士や救急救命士、医学生や一般の方まで、様々な背景を持つ参加者が一同に会し、気道管理に関わる知識・技術・経験を共有し、大いに議論し、更に新しいものを生み出していく舞台となることを期待しています。

九州で本学術集会が開催されるのは初めてです。また、福岡は、豊かな自然と活気ある都市機能が共存し、特に屋台文化など独自の食文化が発達し、美味しい食べ物が豊富です。また、古くからアジアへの玄関口として、多文化を受け入れてきた社交的な文化的背景もあります。会場では気道管理について大いに議論頂くとともに、夜は福岡の街での食事や交流も楽しんで頂ければ嬉しい限りです。多数の皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

2025年6月

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