第1回 第40回日本エイズ学会学術集会・総会 プレナリーレクチャー講演者のご紹介
2025年12月26日
第1回目の会長コラムでは、第40回日本エイズ学会学術集会・総会においてプレナリーレクチャーをご講演いただくお二人の先生をご紹介いたします。
最初にご紹介するのは、Linda-Gail Bekker 先生です。
Bekker 先生は、南アフリカ・ケープタウン大学の Institute of Infectious Disease and Molecular Medicine に併設された Desmond Tutu HIV Centre の施設長を務める感染症専門医です。HIV および結核診療に従事される傍ら、特に MSM や若年女性を対象とした包括的な HIV 予防に関する臨床研究および社会実装研究において、中心的な役割を果たしてこられました。女性を対象としたレナカパビル PrEP に関する PURPOSE 1 試験では筆頭著者として研究を主導されており、その成果は世界的にも大きな注目を集めています。また、2016~2018 年には International AIDS Society(IAS)会長を務められ、さらに 2020 年には HIV 予防に特化した国際会議 HIVR4P の Co-Chair を務めるなど、国際的に極めて重要な役職を歴任されてきました。国際援助を取り巻く環境が大きく変化する中、本講演では、PURPOSE 1 試験以降のアフリカにおける PrEP の現状、HIV スティグマと HIV 診療の課題、ご自身のこれまでのキャリア、そして今後の展望についてお話しいただく予定です。
続いてご紹介するのは、Anton Pozniak 先生です。
Pozniak 先生は、ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(London School of Hygiene & Tropical Medicine:LSHTM)の教授であり、英国の Chelsea & Westminster Hospital において長年にわたり HIV 診療・研究の中核を担ってこられました。同病院では HIV サービスの Director として活躍され、併せて LSHTM において教育・研究にも従事されています。抗 HIV 療法および HIV/結核共感染を主な研究分野とし、これまでに 400 編以上の査読付き論文を発表されるとともに、多数の抗 HIV 薬に関する臨床試験に関与されてきました。また、英国 HIV 協会(BHIVA)、欧州エイズ学会(EACS)、WHO(世界保健機関)などにおいて、治療ガイドライン策定に中心的な役割を果たされています。さらに、Linda-Gail Bekker 先生の後任として、2018~2020 年には IAS 会長を務められました。本講演では、新規 ART の開発動向(パイプライン)、今後の HIV 診療の展望、そして国際連携の重要性についてご講演いただく予定です。
第40回記念大会のテーマである「つどう、つながる、多様な力を未来へつむぐ」にふさわしく、IAS 会長を歴任されたお二人の先生を日本エイズ学会にお招きできることを、大変光栄に思っております。いずれの先生も大変気さくなお人柄であり、ぜひ多くの皆さまと直接交流していただける機会を設けたいと考えています。
※プレナリー当日は演者の意向により講演内容が変更になる可能性がございます。ご了承ください。