熊本市長挨拶
熊本市長 大西 一史
第39回日本エイズ学会学術集会・総会が盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げますとともに、全国各地から熊本にお越しいただきました皆様方を、熊本市民を代表して心から歓迎申し上げます。
吉村会長をはじめ会員の皆様方におかれましては、日頃からHIV感染症/エイズの学術研究や、知識の普及啓発の推進をはじめ、予防・診断から治療の充実にいたるまで、多大なるご貢献をいただいておりますことに、深く敬意と感謝の意を表する次第です。
さて、近年、予防薬の国内承認や治療法の進歩による予後の改善など、HIV感染症を取り巻く状況は大きく変化しております。一方で、エイズを発症してから初めて自分が感染していることに気づく感染者の割合は減少しておらず、「早期発見・早期治療」が課題となっております。
このような中、「HIV検査再考~HIV Testing Revisited~」をテーマに本会が開催され、研究・交流が深められることは、誠に意義深く、HIV感染症に関する研究等の更なる進展に繋がるものと確信する次第です。
本市としましては、感染対策はもとより、エイズに対する偏見や差別のない「健康と生命(いのち)」を大切にするまちづくりに寄与することを目的として、エイズ総合対策推進会議を設置し、「正しい知識の普及啓発」及び「検査体制の充実」を図るとともに、在留外国人を対象とした検査体制の構築や郵送検査などを利用した検査機会の拡大等にも取り組んでいるところです。
このような取組を着実に進めるためには、本日お集りの皆様方のご協力が不可欠でございますので、今後ともなお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
熊本地震から9年が経過し、本市は、皆様からのご支援により、着実に復興の歩みを進めております。改めまして、これまでご支援を賜りました、全ての皆様方に対し、厚く御礼申し上げる次第です。皆様方には、この機会に、震災から力強く復興している熊本のまちの姿をご覧いただければ幸いに存じます。
結びに、本大会の開催にあたりご尽力をいただきました関係者の皆様方に心から敬意を表しますとともに、貴会の更なるご発展と、会員の皆様方のご健勝ご活躍を祈念申し上げまして、ご挨拶といたします。