第8回臨床高血圧フォーラム(The 8th Annual Scientific Forum of Clinical Hypertension)

心血管病の抑制、新しい時代の始まり
会長:甲斐 久史(久留米大学医療センター 循環器内科)
会期:2019年5月11日(土)〜12日(日) 会場:久留米シティプラザ(〒830-0031 福岡県久留米市六ツ門町8-1、TEL:0942-36-3000)
デジタル版抄録集

第8回臨床高血圧フォーラム会長よりご挨拶

去る5月11日(土)〜12日(日)の2日間、久留米市“久留米シティプラザ”において開催された第8回臨床高血圧フォーラムは、学会員および関係する皆様から大きなご支援を頂き、無事全プログラムを終了することができました。開催期間中の2日間は好天に恵まれ、初夏の新緑が清々しい「ほとめきの街」をお楽しみいただけたのではないでしょうか。フォーラムにご参加、ご協力頂きましたみなさまに心より御礼申しあげます。

今回のフォーラムでは「心血管病の抑制、新しい時代の始まり」をテーマとして掲げました。フォーラム直前に発表されたJSH2019ガイドラインでは、早期から、多職種協働で、厳格な血圧管理をはかり、脳心血管病の一次予防・二次予防をめざすことが謳われています。フォーラムでは、ひとつめのサブテーマを「JSH2019」とし、「JSH2019を極める」シリーズ、関連シンポジウム、メディカルスタッフセッションで、新しいガイドラインについて、熱くご討議いただきました。また、初めての試みとして「JSH2019を極める」セッションではdiscussant各2名に討論に加わっていただきました。ガイドライン作成にシステマティックレビュー委員を経験された若手・中堅会員にdiscussantをお願いしましたが、論点を整理していただき討議も盛り上げていただきました。ふたつめのサブテーマは、JSH2019のめざす厳格な血圧管理には高血圧患者のみならず一般国民の食への介入が必要であると考え、「食からの健康長寿」としました。2つのシンポジウムとランチョンセミナーで、医療者に加え行政、地域保健に携わる多職種が、満席の会場で語り合っていただきました。スマートミール(健康な食事・食環境)に登録されたお弁当についてのランチョンセミナーは急遽、アンコールビデオ上映を行うほどの盛況でした。

特別講演では、日本医師会会長・前世界医師会会長の横倉義武先生から、かかりつけ医と地域医療の重要性と今後の展望を語っていただきました。がん研究所有明病院副院長の大野真司先生からは、患者・家族とともに歩むピンク・リボン活動(乳がん啓蒙活動)を紹介していただきました。いずれも、今後の高血圧学会がめざすべき方向性について示唆に富むご講演でした。

JSH2019を極める5題、シンポジウム4題、評議員特別企画2題、評議員企画シンポジウム2題、教育講演 6 題、メディカルスタッフセッション1題、実地医家部会セッション1題、各種受賞講演の他、116題の一般演題の応募をいただき、最新の高血圧学の研究に関する多彩で優れた成果のご発表を頂きました。若手活性化企画「高血圧クイズ ヨシオくんに叱られる!」とキッズ・クッキングショーでは、明るい笑顔と笑いが会場に溢れていました。

また、今回のフォーラムは、第55回循環器病予防学会(足達寿会長)と同日開催させて頂き、合同シンポジウム2題に加え、ほとんどのセッションを共同企画とし、両学会の自由な交流をめざしました。

おかげさまで、登録参加者は、1,120名(内336名が両学会参加)にのぼりました。連日、各会場では若手の研究者、医師、保健師・看護師・薬剤師・栄養士・理学療法士・生理検査技師などのメディカルスタッフによる熱い議論が交わされました。また、市民公開講座では、240名の参加者が、熱心に、時には大笑いしながら「良い睡眠と運動で STOP!高血圧GO!健康長寿」を聴講されました。

このように盛会のうちに大過なく、フォーラムを終了出来ましたのも会員各位、ご参集いただいたみなさま、座長及び演者の先生方のご協力の賜物と心より感謝しております。フォーラム運営に当たりましては行き届かない点も多々あったかと存じますが、何卒ご寛容くださいますよう、お願い申しあげます。

末筆ではございますが、皆様の益々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

第8回臨床高血圧フォーラム
会長 甲斐 久史
(久留米大学医療センター 循環器内科・教授)

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