大会長挨拶
2025年2月21日(金)、22日(土)の2日間にわたり、北海道札幌市にて回復期リハビリテーション病棟協会第45回研究大会in札幌を現地参加のみの形式で開催させて頂くことになりました。
団塊の世代が75歳を超える2025年問題に対処するために、地域包括ケアシステムの構築が叫ばれ、地域毎の実情に沿うシステム構築に努めてきました。今後は団塊ジュニアが65歳を超える2040年に向けて、進展する高齢化の課題に更なる対処が必要となります。超高齢社会を乗り切るには、次の3つがポイントになると考えております。1つ目は『社会的互助機能の推進』、元気な高齢者が自ら支え手となるシステムの構築。2つ目は『共生社会への移行』、障害者、認知症者、高齢者を温かい手で包摂するやさしいまちづくり。3つ目は『健康寿命の延伸』、生きる期間の中で介護を必要とする期間をできるだけ短縮することです。今後、患者は重度化し認知症など多数の基礎疾患を有するようになることが予想されます。リハビリテーションの一翼を担う回復期リハビリテーション病棟は、それらの患 への対応に迫られ、地域つくりの役割もさらに大きくなると考えます。
第45回研究大会のテーマは『Be ambitious!学んで前へ ~’24年度同時改定を力に変えるために~』といたしました。超高齢社会という難局を切り抜けるには、強い志をもって前へ踏み出さなければなりません。明治という新時代に蝦夷地で、大きな夢を抱く有為な若者に 必要だった「Be ambitious!」、この言霊は今の難局を乗り越えるためにも必要なwordだと強く感じています。全国から来る皆さまに、札幌の地で多くを学んでもらい、そしてこれからの難局に向かって一歩前に歩みを進めてほしいと願っています。新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020 年3月に予定しておりました札幌での第35回研究大会が直前で中止となりました。今大会は、そのリベンジともなり、全国から来る皆さまの熱い血で、新型コロナウイルス感染症に負けることなく大会を成功裏に実施したく私たちの意気も上がっております。
回復期リハビリテーション病棟協会
第45回研究大会in札幌
大会長 橋本 茂樹
札幌渓仁会リハビリテーション病院 院長
