ご挨拶

第23回日本Advanced Heart & Vascular Surgery/ OPCAB研究会
会長 山中 一朗
(天理よろづ相談所病院心臓血管外科)

 このたび2018年(平成30年)7月14日(土)、和歌山文化会館におきまして、第23回日本Advanced Heart & Vascular Surgery/OPCAB研究会を開催させていただくことになりました。第23回ではありますが、1999年7月4日に始まってから丁度20年の節目の年でもあります。長きにわたって、この研究会が愛され継続されて来たのは、手術手技に特化したPresentationをざっくばらんにディスカッションできたところにあると考えます。それはOPCAB研究会からAHVS/OPCAB研究会と名前が変わってからも継承されています。

 今回は、「とことん大動脈弁手術:基本手術のコツから複雑病変の治療選択まで」をテーマにしました。大動脈弁手術は、標準的な弁置換術、形成術、基部手術、TAVI,自己心膜弁と、昔は考えられなかった多様な術式、選択肢が出てきました。更にSutureless valveも近日導入されようとしています。大動脈弁は、Young surgeonからSenior surgeonに到るまで多くのSurgeonが日常的に関わる領域です。その上、未だ結論のない論点を多く持っている分野です。TAVIが急速に進歩し、適応が低年齢化する勢いの今、大動脈弁手術をもう一度見直す機会になればと思っています。今回も、ビデオ発表を中心に大動脈弁手術に対する様々なノウハウを提示し、十分な時間のディスカッションをしていきたいと思います。ライブ手術では扱えないようなテーマも含んでおります。

 第一線で活躍するエキスパートにその手術手技の極意や哲学まで勉強していただければと思っていますし、エキスパートどうしが熱く火花を散らしていただくことを強く望んでいます。一方、これから症例を積み重ねていこうとする若手医師も発言しやすい環境を整えたつもりです。2013年からコラボしている若手心臓外科医会(JAYCS)からは4名の先生に、日本心臓血管外科学会U-40からも5名の先生に、指定討論者になっていただきました。Senior指定討論者とは違った観点から討論していただければこれほど嬉しいことはありません。若い先生方の活躍に日本の心臓血管外科の未来はかかっています。

 研究会終了後にはWet Labも開催いたします。大動脈基部置換術をテーマにRemodeling手術、BioBentall手術をその領域の Top Surgeonに指導していただきます。またとない機会ですので、参加申し込みできなかった先生も是非勉強のために残っていただけたらと思います。