第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会

ご挨拶

第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会
会長 楠 隆(滋賀県立小児保健医療センター小児科)

 第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会を主催させていただくにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
 アレルギー疾患の診療において医師だけで出来ることは限られており、信頼できるコメディカルスタッフと連携し、役割分担して質の高い患者指導を行うことが治療の成否を握ることは今や明らかです。その意味で本学会が設立した小児アレルギーエデュケーター(PAE)制度は、小児アレルギー診療に革命的進歩をもたらしたと感じております。
私は、今大会を通じてこの素晴らしい制度を誕生させた本学会に少しでも貢献できることを大変嬉しく思っており、滋賀だけではなく近畿一円の多くの医師、PAEの仲間と準備に取り組んでおります。
 今回の学会テーマは「病院を飛び出そう! 多職種でアレルギーケアの最前線へ!!」としました。このテーマに込められた3つの思いについて、以下に説明させて頂きます。

1)アレルギー児の最前線の日常へ
 アレルギーは今や小児の代表的な慢性疾患であり、難治例も珍しくありません。アレルギー児は疾患を抱えながら、普段は家庭や園・学校で日常を過ごしています。従って、多職種でアレルギー児を支える医療チームは、これからは病院にこもって受診する患児を待つだけではなく、アレルギー児が過ごす日常の現場(最前線)へ飛び出して、地域や園・学校における研修会や教育活動、研究活動など患児のQOL向上のための活動を展開していかねばなりません。今大会を通じて、小児アレルギー疾患に関わるすべての医療スタッフに、病院や診療所の垣根を超えて最前線での活動を展開するためのヒントをつかんで頂きたいと思います。

2)医学研究の最前線へ
 基礎医学、臨床医学を問わず、アレルギーに関する研究は日進月歩の進歩を遂げています。今大会を通じて、日頃触れる機会の少ない最前線の研究の進歩や知見に触れて新たな知識を取り入れて頂きたい、と思います。また、そのような最新の研究の多くは一般演題で発表されます。ぜひ多くの参加者が一般演題に応募頂き、自ら取り組んだ新たな研究成果を発表して頂きたいと思います。

3)最前線の一般医療スタッフや関係者と連携を
 アレルギー児の多くは、アレルギー専門医療機関ではなく地域の一般医療機関で診療されています。今大会を通じて、最前線でアレルギー児を診療されている一般医療機関の医療スタッフの方々にも数多く参加していただき、日々の診療の質の向上や専門医療機関との連携を目指してともに取り組んでいくきっかけをつかんで頂きたいと願っております。さらに、医療スタッフ以外にも、アレルギー児と関わる機会の多い園・学校職員や保健師の方々、医学生、看護学生など多くの方々の参加を歓迎致します。

 なお、本学会の法人化に伴って学会名の変更が予定されており、次回がこの学会名で開催される最後の学会になります。いわば本学会の節目となる回であり、今までの歩みを振り返り未来へ向けての展望を探る企画も考えております。会場は目の前に”Mother Lake” 琵琶湖が広がる絶好の環境にあり、さらに京都からも30分以内で通える交通至便な場所にあります。滋賀県には彦根城、延暦寺、石山寺など歴史を感じさせる観光スポットが多数あります。また日本三大和牛の一つである近江牛もぜひ堪能して頂きたいと思います。
ぜひこの機会に専門医、PAEは言うに及ばず、アレルギーを専門としない多くの小児医療関係者の皆様のご参加をお待ちしています。2017年、滋賀で会いましょう!

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