プログラム

合同シンポジウム1

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

うつ病を考える:biology, psychology, psychopathologyから

オーガナイザー:
菊地 俊暁 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構

趣旨・狙い

うつ病という疾患に異質性(heterogeneity)が高いことは、多くの臨床・疫学的研究や生物学的な知見から示唆されるところであり、教条主義的な一つの観点からだけではうつ病のごく限られた面のみを捉えているに過ぎず、疾患を理解することからはほど遠いと言える。bio-psycho-socialモデルなどを用いた多角的な理解は、さまざまな批判はあるものの、多くの臨床家にとって有用な方法であり、各因子相互の関連性を踏まえた病態の解明にも一助となる。
本シンポジウムでは、うつ病を多元的に理解するために、精神病理学、生物学、心理学のそれぞれ異なった視点から、あらためてうつ病の特性について考えていきたい。そしてそれぞれの知見がどのように関連しうるのか、さらにはその関連性に基づいた治療的なアプローチとはどのようなものか、といった点についても議論が深められればと考えている。

合同シンポジウム2

2017年7月21日(金) 14:20~16:20

うつ病治療最適化 -エビデンスと臨床経験からの再考-

オーガナイザー:
渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室

趣旨・狙い

うつ病は、米国STAR*D研究では約3分の1が寛解に至らないとされている。本シンポジウムでは、「うつ病治療をいかに成功させるか、そして最適化させるか」について、アドヒアランスの観点からどの様に治療を進めていくか、難治化させないためにはどうすればよいか。認知行動療法をどの様に活かせばよいか、そして外来治療においてエッセンスとなる支持的精神療法について改めて取り上げ、それぞれエビデンスと臨床経験の双方に基づいて論じる。

合同シンポジウム3

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

うつ病とライフステージ

オーガナイザー:
平島 奈津子 国際医療福祉大学三田病院精神科

趣旨・狙い

うつ病は、いうまでもなく、生物学的・社会学的・心理学的な観点から理解し治療していく必要がある。その意味では、各ライフステージにおける生物学的・社会学的・心理学的な特徴がその病像や治療にどのような影響を与えるかを考慮することは重要である。
本シンポジウムでは、思春期、働き盛り世代(育児世代でもある)、更年期、老年期のそれぞれのライフステージの特徴を理解し、それぞれの世代におけるうつ病の病像や治療などについてとりあげ、ディスカッションを通して、理解を深め、共有したいと考えている。

MD大会企画シンポジウム1

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

うつ病治療ガイドラインをどう読み、どう使うか

オーガナイザー:
渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室

趣旨・狙い

2012年、本学会のうつ病性障害ガイドラインが発売され、昨年アップデートがなされた。
今回は新たに休養について言及し、さらには、うつ病患者における不眠や児童・思春期の章も設け、うつ病に関するより多くの臨床場面に適した内容となっている。
本シンポジウムとしては、こうしたアップデートを踏まえ、このガイドラインをどの様に実践に役立てるか検討する。
さらに、今後このガイドラインがどのような方向に進むべきかなどについて触れていきたい。

MD大会企画シンポジウム2

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

アウトリーチ型CBTの普及可能性を考える:本当に困っている人は、診察室に来られない!?

オーガナイザー:
宗  未来 慶應義塾大学医学部精神神経科学教室

趣旨・狙い

自発的な受診行動を前提とした「施設型」支援の限界は以前より指摘され、潜在的メンタルヘルス利用者に医療福祉関係者が手を指し伸べ、利用を実現させるための支援であるアウトリーチの必要性は従前より認識されていた。しかし、我が国では一部の民間組織や実験的試みに終始しているケースが大半で、手法上の困難さや医療経済上の理由から公的制度化からは敬遠され、十分な普及には至っていない。また、既存の多くのアウトリーチは薬物遵守重視型であり、特にCBTの実践は不十分である。今回、家族行動療法を含む英国型やCBTを含む米国型の普及を各々試みている佐藤純氏と佐藤さやか氏、TV電話を用いた遠隔CBTの医療制度化を目指している岸本泰士郎氏に現況を概観いただき、最後に斎藤環氏に世界的に注目される新たなアウトリーチであるオープンダイアログというCBTとは異なる立場から示唆を頂く中で、我が国のアウトリーチCBTの可能性を議論したい。

MD大会企画シンポジウム3

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

周産期気分障害に対するコンセンサスガイドに基づく治療的介入

オーガナイザー:
鈴木 利人 順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック

趣旨・狙い

日本周産期メンタルヘルス学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会の3学会による妊産婦メンタルヘルスに関する合同会議を経て、2017年日本周産期メンタルヘルス学会の「周産期メンタルヘルスコンセンサスガイド」が作成されました。本コンセンサスガイドは、精神科医、産婦人科医、助産師、看護師、臨床心理士などの多職種のエキスパートが関わり作成されたものであり、周産期メンタルヘルス領域のさまざまな臨床疑問とその推奨される対応から成り立つ本邦初のコンセンサスガイドである。本シンポジウムでは、冒頭に本コンセンサスガイドの概要を紹介し、その後周産期うつ病に対して精神科医、産婦人科医、助産師、臨床心理士がそれぞれの立場からコンセンサスガイドに依拠して推奨される対応を解説するシンポジウムである。今後の改定に向けて是非とも活発なご議論が行われることを期待したい。

MD大会企画シンポジウム4

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

発達障害の成り立ちから考えるおとなのうつ病治療

オーガナイザー:
徳永 雄一郎 不知火病院

趣旨・狙い

昨今の精神医療現場で大きな話題となっているのは、昔のような典型的な病像を示す患者の激減と、それに代わって新たに登場した「おとなの発達障害」、つまりは対人関係がしっくりこない、「発達」に問題があるのではと疑わせる患者の激増である。それは精神科医の診断の根幹をなす症状自体の把握に困難を来す患者を意味し、「発達」という軸をもとに病像を理解する必要性が現場の精神科医にとって急務の課題となった。現にアメリカでもこの数十年間に発達障害と診断される患者が激増している。明確な疾患概念とは言い難い「おとなの発達障害」がなぜこれほどまでに増加したのか、いまだにわれわれはこの変化の核心を捉えていない。そこで本シンポジウムでは、乳幼児期に顕在化する本来の発達障害の成り立ちを軸に、今日のうつ病患者の病像の変化の意味を考えてみたい。その際、生育史とともに治療過程でみられる患者の病像の変化も取り上げてみたい。

MD大会企画シンポジウム5

2017年7月21日(金) 14:20~16:20

うつ病・双極性障害の当事者が望む治療

オーガナイザー:
秋山  剛 NTT東日本関東病院

趣旨・狙い

「精神疾患は難しい病気で、どういう治療が必要かは主治医にしか分からない――本人も分かっていない」という考え方が、昔あったように思います。今は、どうでしょうか?今後、「治療の目的は、当事者がその人らしい生活を送る基盤を支えること」という考え方が広まっていくと思います。
精神医療の目的が「当事者がその人らしい生活を送ること」であれば、当事者の望み、注文を伺う必要があります。「どういうサービスが望まれているか」を知ることは、よいサービスを提供するための基本、第一歩です。
「精神医療にスティグマがある」とも言われます。精神医療へのスティグマを解消する一番良い方法は、「お客様の要望を聞いて喜んでもらえるケアを提供している普通のサービス」というイメージを定着させることだと思います。このシンポジウムが、「精神医療が普通の意味でよいサービス産業になるきっかけ」になればというのがオーガナイザーの願いです。

MD大会企画シンポジウム6

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

うつ病・双極性障害と認知症

オーガナイザー:
馬場  元 順天堂大学大学院医学研究科 精神・行動科学

趣旨・狙い

内閣府より発表された2015年の我が国の高齢化率は26.7%であり,20年後の2035年には33%を超えると推定されている。こうした急速に進む高齢化社会を背景に,高齢者のうつ病・双極性障害と認知症は我が国の重要な健康課題である。
高齢者のうつ病・双極性障害の診療においてはしばしば認知症との鑑別や移行が問題となるが,多くの疫学的調査でもうつ病・双極性障害が認知症の危険因子であることが示されており,これらの疾患に関連性があることが示唆されている。
本シンポジウムではうつ病・双極性障害と認知症について,鑑別のポイントやそれらを繋ぐ生物学的背景や機序,そして移行の予防の可能性について,それぞれのエキスパートより臨床的・学術的な視点から最新の知見を紹介していただく。

MD大会企画シンポジウム7

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

うつ病による休業再考 -その必要性と判断-

オーガナイザー:
田中 克俊 北里大学大学院

趣旨・狙い

うつ病に関わる労災申請や民事訴訟等の増加により、現在の職域メンタルヘルス活動ではリスクマネジメントの視点が重視されている。安全配慮義務を履行するためには、休ませる判断を見誤ることは絶対に避けなければならない。一方、労働者にとって休業は、労働者のプライドや職場や家族におけるダイナミクス、その後のキャリアに大きな影響を与える可能性がある。「休ませるか否か?」時に非常に難しい判断となるが、できる限りきちんとした臨床的、産業保健的、法的判断をもとに下すべき重要な課題である。
本シンポジウムでは、それぞれの領域の第一線の先生方にご登壇いただき、あいまいなままなされているこの大事な判断を可能な限りクリアにできるよう討論できればと考えている。

MD大会企画シンポジウム8

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

うつ病の治療・予防におけるポジティブサイコロジーの活用

オーガナイザー:
須賀 英道 龍谷大学

趣旨・狙い

うつ病治療では、認知行動療法を含め、個人の抱える原因究明、問題解決という従来のパソジェネシス手法に偏り過ぎていた感が否めない。最近、健康教育や臨床において、ポジティブサイコロジーの有効性が実証されている。各個人が自らの特性を理解し、自己の強みを早期につかみ、自己肯定によってウェルビーイングの指向性が築かれる。このことがレジリアンスの強化にもつながり、うつ病の発症や再燃の予防になる。この方向性は、個人に限られるものでなく、relationship(絆)の強化によって、家族・社会での受容性の向上や連帯感による行動変容を生み出し、環境づくりへとつながる。こうした、パソジェネシス手法からサリュートジェネシス手法への発想転換によって今後のうつ病の治療・予防の発展が予想されよう。今回のシンポジウムでは、ポジティブサイコロジーの理論と実践について紹介し、今後のうつ病治療と予防の方向性について議論を深めたい。

MD委員会企画:診療教育委員会企画

2017年7月21日(金) 14:00~19:00

うつ病の寛解から完治・社会復帰へ向けて-職場のケース

オーガナイザー:
川嵜 弘詔 福岡大学

趣旨・狙い

うつ病診療の実際を広く医療職に理解していただく事を目的にしている。特に職場復帰のケースを扱うので、産業医を対象に、単位の取得が可能にしている。特に、「うつ病の寛解から、完治へ」という点を目標にしているため、コメディカルの参加も期待している。また、精神科医も対象にし、復職に関する知識を取得していただく。現代型うつ病のケースを取り扱っているのも、うつ病学会の中で唯一のプログラムである。

MD委員会企画:双極性障害委員会

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

双極性障害をなめらかに生きるために

オーガナイザー:
秋山  剛 NTT東日本関東病院

趣旨・狙い

双極性障害があると、周囲の人との関係に影響が出ることがあると思います。このシンポジウムでは、配偶者、親、上司、産業医、当事者本人の立場の方から、双極性障害によって周囲に人との関係にどのような影響が出るのか、そういった影響をどういう工夫で乗り越えていけるかについて話し合いたいと思います。
うつ病学会には、双極性障害委員会の委員をはじめ、双極性障害の当事者を支援する立場の会員が多くいます。このシンポジウムの話し合いを聴くことによって、「こういったところにポイントをおいて、周囲の人との人間関係についてアドバイスすればよいらしい」ということが分かると思います。
このシンポジウムが、当事者、周囲の人、支援者、それぞれの立場の人が、「双極性障害をなめらかに生きるためのコツ」をつかむための、一つのきっかけになればというのがオーガナイザーの願いです。

MD委員会企画:倫理委員会

2017年7月22日(土) 11:00~12:00

症例報告、個人情報保護を含めた研究倫理について

オーガナイザー:
秋山  剛 NTT東日本関東病院

趣旨・狙い

研究倫理に関する要請は、だんだん厳しくなってきています。倫理委員会では、大会のたびに企画研修会を開き、会員への周知、啓発を諮っています。今回は、特に、症例報告や個人情報保護といった、臨床活動をされている方に関連が深い内容について、名古屋大学の小笠原一能先生に講演をいただきます。研究倫理に関する、基礎的な知識を身につけていただければと思います。

MD委員会企画:自殺対策委員会

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

職域における自殺予防対策

オーガナイザー:
河西 千秋 札幌医科大学大学院医学研究科精神機能病態学

趣旨・狙い

電通社員の自殺報道以降、再び職域のメンタルヘルス問題や自殺問題が注目されている。折しも、わが国ではストレスチェック制度が導入されたばかりである。この制度は、当初、自殺予防対策を意図して案出されたものであったが、これは今、何を目的に実施されているのか、そして現在、果たしてこれは効果的に運用されているのであろうか。本シンポジウムでは、職域のメンタルヘルス支援や自殺予防対策の実例も例示いただきながら、産業保健における自殺予防の重要性とその課題について討議する。

MD委員会企画:多職種連携委員会

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

うつの症状改善(リカバリー)にかかわるアート(技)

オーガナイザー:
向笠 章子 聖マリア病院 臨床心理室

趣旨・狙い

近年のうつ病の治療では薬物療法に限らず、治療過程での身体症状に注目したアプローチが進んでいる。今回はこのうつ病の治療に対しての様々なアプローチをテーマにしている。特にこの「うつ病の身体症状」に注目して、症状回復に向けた保健・看護・心理の領域からそれぞれの領域の技を論じていきたい。

CT大会企画シンポジウム1

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

認知行動療法が開く新しい公認心理師の世界

オーガナイザー:
丹野 義彦 東京大学総合文化研究科

趣旨・狙い

2015年に待望の公認心理師法が成立しましたが、カリキュラムや経過措置などはまだ決定されていないため、現任者や大学院生・学生は不安な状態に置かれています。しかし、確実なことは、これからの心理師の活動(とくに医療領域において)は、認知行動療法が中心となっていくということでしょう。本学会にも「公認心理師あり方検討委員会」が作られ、保険診療報酬化などの長期的な課題に取り組む体制ができつつあります。本シンポジウムでは、教育・小児科領域(佐藤 寛氏)、司法領域(菊池安希子氏)、産業領域(本岡寛子氏)の各領域における心理師の認知行動療法の最前線を紹介しながら、公認心理師が日本の認知行動療法をどのように変えるか、また、認知行動療法は心理師の活動をどのように変えるかなどについて考えたいと思います。

CT大会企画シンポジウム2

2017年7月21日(金) 9:00~11:00

第三世代認知行動療法を再考する 適用、可能性およびその限界

オーガナイザー:
佐渡 充洋 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室

趣旨・狙い

行動活性化、マインドフルネス、アクセプタンス・コミットメントセラピー、メタ認知療法などの第3世代認知行動療法が、近年急速に認知されてきており、その状況は、ある種の「ブーム」とさえいえる。その一方で、こうした介入が、どのような疾患(状態)に有効であるか、現場でどのような介入が行われるのか、効果はどの程度で限界にはどのようなものがあるか、といったことなどについては、まだ十分な認知が進んでいるとはいいがたい。そこで、このシンポジウムでは、各精神療法の実践者であるシンポジストから、それぞれの介入法の適用、実際の実施法、可能性と限界などについて提示していただいたうえで、こうした介入が適切な形で医療現場に普及していくための方策について議論する。

CT大会企画シンポジウム3

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

統合失調症の認知行動療法(CBTp) -多様な地域支援-

オーガナイザー:
古村  健 国立病院機構東尾張病院

趣旨・狙い

統合失調症に対する認知行動療法(CBTp)は、持続性の陽性症状を標的として長期入院患者を対象として発展したが、現在では治療対象が大きく広がっている。CBTpの主たる治療目標は陽性症状の消去ではなく、患者の心理的苦痛を減らすことにあり、地域生活における多様な支援にも幅広く活用することができる。本シンポジウムでは、地域生活を支える社会的資源であるデイケア、アウトリーチ、福祉事業所におけるCBTpの実践報告を行う。我々の課題は、患者が幻聴や妄想を有していたり、陰性症状を抱えたりしつつも、他者とどのようにつながるか、地域でどのように生活するか、就労に向けてどのように活動するか、を支援することである。いずれの場においても支援者は、認知モデルに基づき患者の体験を理解し、共同的な関係を構築したうえで、支援を展開する。CBTpにおいて認知行動療法のサイエンスと臨床現場におけるアートがどのように統合しうるのかを検討したい。

CT大会企画シンポジウム4

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

若手精神科医による、私の精神療法の軌跡と今日からトレーニングを始める方法

オーガナイザー:
伊井 俊貴 名古屋市立大学大学院 医学研究科 精神・認知・行動医学分野

趣旨・狙い

現代の精神科における医師卒後教育・専門医研修において精神療法のトレーニングは避けては通れない。しかしながら、精神療法のトレーニングの機会は不十分である。厚生労働省の認知行動療法研修事業によって、認知行動療法の研修が行われているが、研修修了者はごく一部である。また、第二世代の認知行動療法以外にも精神分析やマインドフルネス、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)といった精神療法が存在するが、これらを体系的に学ぶことができる機会はほとんどない。この現状を踏まえ、日本若手精神科医の会(JYPO)の精神療法勉強会では、若手精神科医が精神療法を身につける方法について日々議論している。本シンポジウムでは若手精神科医が実際に精神療法を学んできた過程を共有し、精神療法を始める方法を議論することで、一人でも多くの精神科医が精神療法のトレーニングを開始できることを目指す。

CT大会企画シンポジウム5

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

多面的アプローチで慢性痛に挑む

オーガナイザー:
藤澤 大介 慶應義塾大学医学部精神神経科/緩和ケアセンター

趣旨・狙い

慢性の痛みは、患者さんの生活に入り込み、いつしかその人の人生を支配してしまうほどの影響を及ぼします。
このシンポジウムでは、始めに、痛み診療の中で必要とされる多職種・多面的な視点と、その中で心理療法に期待される役割を概観します。そのうえで、慢性疼痛に対して有効性が実証されている様々な心理アプローチについて、それぞれの領域に長じた各シンポジストから各論的に概説していただきます。慢性疼痛へのスタンダードな認知行動療法、注意訓練や内部感覚曝露を交えた進化型認知行動療法、mindfulness-based stress reduction(MBSR)、acceptance and commitment therapyという各アプローチを概観する中で、慢性疼痛の患者さんへの支援に必要な各視点、ならびに、背景に流れる共通の要素が見えてくることでしょう。

CT大会企画シンポジウム6

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

慢性うつ病に対する精神療法

オーガナイザー:
平島 奈津子 国際医療福祉大学三田病院精神科

趣旨・狙い

うつ病の病状が長期間にわたって続く場合、治療者はどのような点に着目し、どのような対応や治療を施せばよいのか。さらには、患者の周囲の人たちに対して、どのような心理教育をし、どのようにサポートしていけばよいのか。
慢性うつ病の治療はうつ病の臨床の中でも重要であり、かつ、難解な問題であるように思う。
本シンポジウムでは、治療の中でも、精神療法に焦点をあてて、慢性うつ病の治療に関する理解を深め、問題点を明らかにし、明日の臨床に活かせるTipsを見出せるような講演とディスカッションが行われることを目指している。そのために、認知行動療法(個人ならびに集団)、スキーマ療法、森田療法、精神分析(的精神)療法のテーマをとりあげ、それぞれの専門家をシンポジストとして招いた。

CT自主企画シンポジウム1

2017年7月22日(土) 9:00~11:00

認知療法・認知行動療法の科学性

オーガナイザー:
東  斉彰 甲子園大学

趣旨・狙い

認知療法・認知行動療法は、認知モデルや行動理論を基礎理論として、アセスメントやケースフォーミュレーション、技法適用といった方法も体系化されている。一方、その他の様々な心理療法は異なる理論背景を持ち、その科学性もそれぞれで相違している。このシンポジウムは、認知療法・認知行動療法の科学性について哲学的思考を用いて検討することを目的としている。シンポジスとして、統合的な立場を背景に認知療法・認知行動療法を用いている臨床心理士2名、精神医学の哲学を探究している精神科医1名が問題提起し、指定討論者として科学哲学を専門とする哲学者が討論を行い、フロアを交えて認知療法・認知行動療法の科学性の基礎づけを行うべく議論したい。

CT自主企画シンポジウム2

2017年7月22日(土) 14:20~16:20

コンパッション:認知行動療法における慈悲の可能性

オーガナイザー:
浅野 憲一 千葉大学

趣旨・狙い

近年、Compassion(コンパッション、慈悲)と精神的健康の関連が数多く指摘されるようになり、その臨床応用や理論化が急速に進んでいる (MacBeth & Gumley, 2012)。認知行動療法の領域でも、コンパッション・フォーカスト・セラピーや慈悲の瞑想、あるいはマインドフルネスの一部といった形でその実践報告や臨床試験が行われるようになり注目を集めている (Gilbert, 2010; Hofmann et al., 2011)。本企画では話題提供者が、コンパッションを用いた認知行動療法の理論と実践例を紹介する。それらを元に、指定討論として精神療法や従来の集団認知行動療法との異同、マインドフルネスやACTとの異同を検討し、精神療法の流れの中にコンパッションがどう位置付けられ得るかを模索することを目的とする。それにより、コンパッションを用いた認知行動療法の意義と課題を明らかにし、認知行動療法及び心理療法の発展に寄与することを目指す。

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