ご挨拶

 

東京大学 肝胆膵外科・人工臓器移植外科
國土 典宏

 2006 年に、東邦大学の金子弘真教授と岩手医科大学の若林剛教授が肝臓内視鏡外科研究会を立ちあげられてから早5 年が立ちました。当研究会に関連して多数の先生方の尽力により、肝臓内視鏡外科が先進医療から2010 年4 月に一部保険収載となりました。その翌年に開催され第5 回目となる肝内視鏡外科研究会は、設立以来最多数の参加者が見込まれ、節目の年でもあると考えております。今回、私どもの施設が本研究会の当番世話人を仰せつかりましたことは、大変光栄なことであり重責に身が引き締まる思いです。

 予定する講演について、韓国、欧州、アメリカという世界の情報発信地から最新の話題に一日で触れることのできるように、工夫をしました。韓国からは、国立ソウル大学Ho-Seong Han 教授に「Current Status of Laparoscopic Liver Surgery」と題してランチョンセミナーをしていただく予定です。Han 教授はアジアで最も多くの鏡視下肝臓手術を行っており、2006 年の第1 回肝臓内視鏡外科研究会から示唆に富む話をしていただきました。最新情報とともにより深い話題が期待できます。

 もう一人アメリカで肥満手術から膵切除まで幅広く鏡視下手術を行っている、メイヨー・クリニック( フロリダ州ジャクソンビル) のHoracio J. Asbun 教授に鏡視下肝胆膵手術、教育とリスク管理、将来について等、幅広い話題で招待講演をお願いしております。

 また、教育講演として、現在フランス、パリ大学Brice Gayet 教授のもとに留学している当科石沢武彰助教に、フランスにおける鏡視下肝臓手術の現状を、フレッシュな若手の視点から報告させていただく予定です。

 本研究会の開催が、鏡視下手術に興味を持つ研修医や、これからの肝臓外科を担う若手外科医を含む多くの医師の刺激となり、鏡視下肝臓手術の技術の普及と進歩、さらなる安全性の向上に結びつけば、私たちにとって無上の喜びであります。また、鏡視下肝臓手術の最先端を行く施設から、これから導入しようという意欲的な施設まで幅広い活発な情報交換の場になることも期待しています。

 最後に、研究会プログラムについて御助言、御指導いただいた代表世話人の金子教授、若林教授に深謝します。また、皆様のご参加をお待ちしております。


 

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