血と知と治。

「チ」をめぐらせよう、血圧管理研究会。

35年前。

「血圧は病院で測るもの」と多くの人が考えていました。
そんな当時の常識を変えるべく、設立されたのが血圧管理研究会です。
研究会の発起人である日野原重明先生は、家庭での血圧測定の重要さを説き、
血圧に悩む患者さんはもちろん、一般の方も含め、血圧への認識を深めてきました。
血圧管理研究会は、発足から35年間、一度も休むことなく研究報告会を開催。
そこでの報告や議論は、新たな血圧計機能・サービスの開発に活かされてきました。

貢献。

血圧もシェアする時代へ。
家庭血圧をオンラインで管理するウェルネスリンク、医師と共有し診断に活かすメディカルリンクを開発。

睡眠中こそ見える化へ。
睡眠を妨げずに血圧を測定する手首式血圧計。これまで困難だった夜間の血圧変動の可視化に成功。

室温だって血圧対策へ。
室温計機能を備えた血圧計。薬ではなくエアコンでの室温管理で血圧上昇を防ぐという新たな事例も。

塩分管理で体調管理へ。
尿中のナトリウムとカリウム比率を測定するナトカリ計。高まる塩分管理のニーズに応えた。

1250万人
4300万人。

血圧計やサービスが進歩してきた一方で、高血圧者数は増加し、現在約4300万人。
その中でも、血圧を管理できていない方が約1250万人と言われています。1)
そこで昨今、議論されているのが「高血圧パラドックス」。その大きな要因は、
目標に達していないのに治療を開始もしくは強化しない「臨床イナーシャ」、
患者さんが積極的に治療に参加しない「アドヒアランス低下」と考えられています。

1) 日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン2019より

血と知と治。
「チ」 をめぐらせよう

発足から35年、まず「血圧管理への関心を深める」という土台を作り上げてきた研究会。
しかし、先述した「臨床イナーシャ」「アドヒアランス低下」の改善が求められている現状、
血圧へのアプローチ、そして研究会自身もアップデートする 必要があると考えています。
大切なのは、研究会をよりオープンな場に変え、最新の知見とあなたをつなげること。
オンライン配信も開始し、さらに実地医家や臨床医の方々とのセッションを設けることで
日常診療の今にも触れられるプログラムに進化中。
治療へのモチベーションを上げるアイデアや、個人最適化へ向けた治療サービスを
あなたと一緒に議論し、あなたと一緒に模索していきたいと思うのです。
そして、病気を防ぐためだけでなく、自分らしく生きるための血圧研究へ。
さあ「チ」をめぐらせましょう。