


平成23年3月11日、未曾有の東日本大震災が発生しました。被災された皆様に対し、謹んでお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。被災された方々のご心痛、ご苦労はいかばかりかと拝察いたしますと、被災地の一日も早い復旧と復興を祈ってやみません。
さてこれまで、第47回日本移植学会総会を9月、福島で開催すべく準備を進めてまいりましたが、5月末日現在、原発事故は収束に向かう途上であり、今後の見通しも依然として不確実なことを勘案し、誠に残念ではありますが当地での開催を断念いたしました。新たな開催地は、被災地である東日本の復興を祈念して、同じ東北地区の宮城県仙台市となりました。会場はJR仙台駅から程近い仙台国際センターです。会期は当初の予定よりも3週間先送りし、10月4日(火)〜6日(木)とさせていただきます。やむを得ずこのような選択になりましたこと、心よりお詫び申し上げます。既に、ご予定を組んでいただいていた皆様には、誠に申し訳ありませんが新しいプログラムにてご調整いただき、ご参加いただけますことを心から願っております。
総会のメインテーマは当初の予定どおり、『移植医療の新展開 −心を分かち命を繋ぐ−』です。我々が挨拶の際に口にする言葉のひとつに「お陰様で」というフレーズがあります。この言葉を聞くたびに、あるいは自分が口にするたびに、「他者から力添えや恩恵を受け、同時に、自らも与える」、つまり、「互恵関係のなかで生かされている」のが人間の日常ではないかと実感しています。「心を分かち命を繋ぐ」とはまさに我々にとっての日常であり、とくに、現在の日本の辛い状況では、日本国民の全員が、改めてこの言葉の意味を身体で感じ取れるのではないかと思います。辛さや苦しみを皆で共有し、そこから立ち上がった時に、改めてこの世に生きることの素晴らしさが、新しい景色とともにみえてくるのかもしれません。
この度、移植学会では、レシピエントコーディネーター制度が正式に発足されることになりました。また、同学会で認定医制度の大枠が決定され、今後は、移植医療に必要な倫理性、社会性、多臓器摘出や免疫抑制剤の基礎的知識などを備えた医師をつくる認定医制度が始動します。今回は、それぞれの認定申請に必要な教育セミナーを前倒しで受講できるように、開催の準備を進めております。移植学会もこれまでの任意団体から抜け出し、一般社団法人への法人化に向けての第一歩を踏み出す機会となります。このような背景を受けて、本総会では、移植医療のさらなる展開に必要な課題と方向性を見据え、わが国の今後の展開についても、幅広い視点から活発に議論し、その成果を次世代にうまく繋げたいと考えております。
どうぞ皆様、2011年10月には東北仙台にご参集ください。皆様のお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。
この度、第47回日本移植学会総会を2011年9月14、15、16日に開催させて頂くことになりました。これは福島の地で初めての開催となります。会員の皆様をはじめ、関係各方面の方々にご挨拶申し上げます。
第47回総会のメインテーマは『移植医療の新展開 −心を分かち命を繋ぐ−』です。
1997年に制定された臓器移植法は、2009年7月の一部改正で、Global standardな基準が導入され、家族の忖度のみでの脳死下の臓器提供が可能となりました。そして、1年後の2010年7月より全面的に施行されています。法の施行後には、心停止下ではなく脳死下で多くの提供が行われるようになり、先陣である欧米に一歩近づいたように感じています。
移植医療は50年以上の歴史を持ちます。開始当時は、その多くが実験的トライアルであり、現在の成績は誰にも想像できなかったことでしょう。それが、ここまでの標準的医療に成長したのは、移植医療への情熱をもった多くの外科医をはじめ、多方面での研究成果を導入し続けてきた先陣の絶え間ない努力の賜物であることはいうまでもありません。我が国で今後さらに、移植医療への社会的コンセンサスを得るためには、これらに関わる医療チームとコーディネーションのシステム化を充実させることに優先して、この医療の陰の主役である「ドナーおよびドナーの家族」への感謝の気持ちとケアが必須であります。
バスケットボールの神様と讃えられるマイケルジョーダンは、約20年にわたり、移植臓器と組織提供のプロモーションに自らが進んで参加しています。宣伝ポスターには、彼のにっこりと微笑んだ表情が映し出され、“Share your life and share your decision”という文字が書かれています。“share”には、「分かち合う」「共有する」という意味があります。さらに彼は、「家族と話せば、君の勇気がすばらしいものだとわかってくれる」とも付け加えています。
もとをただせば、地球も生物でshareしています。限られた時間と空間の中で、我々は生物体という細胞の集合体を形成し、命と心をもらって地球に共存しているのです。私たち日本人は、挨拶の際に「お陰様で」という言葉をよく口にします。この言葉には、「人間は、他者からの力添えや恩恵を受けるのと同時に、自らもそれらを与えているからこそ、生きられる」という意味が含まれているように感じています。「心を分かち命を繋ぐ」とはまさに我々にとっての日常であり、移植医療もまたこの日常へと融合していくものと期待しています。
今回の総会では、移植医療のさらなる展開に必要な課題と方向性を、学術的に検討するだけではなく、それらを支える社会的な基盤整備についても、様々な視点から議論し、次世代にうまく繋げたいと考えております。
会場は、東北新幹線JR福島駅西口複合施設「CORASSE(コラッセふくしま)」、西口を出て正面にある隣接した2つのホテル「福島ビューホテル」「ホテル福島グリーンパレス」の、3会場を使用します。「コラッセふくしま」は福島駅西口複合施設の愛称で、「こらっせ」とは福島の方言で「どうぞ、こちらにお出でください」という意味です。
どうぞ皆様、2011年9月には「福島にコラッセ!」。皆様のお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております。
【マイケルジョーダンからのメッセージ原文】
http://www.methodisthealth.com/mtc.cfm?id=35456