第11回 日本創傷外科学会総会・学術集会

会長挨拶

田中 克己

第11回日本創傷外科学会総会・学術集会

会長 田中 克己

このたび第11回日本創傷外科学会総会・学術集会の会長を拝命いたしました。身に余る光栄に存じますともに、関係のみなさまの多大なるご支援に心より御礼申し上げます。平成から新元号に移る2019年7月4日(木)および5日(金)の2日間、長崎市の長崎ブリックホールで開催いたします。現在、教室・同門会を挙げて鋭意準備を進めております。

日本創傷外科学会は創立から11年を迎えたばかりの学会ですが、年々、会員数、参加人数、演題数のいずれも急増している、たいへん活発な学会です。急性創傷から慢性創傷に至るまで、あらゆる「きず」を形成外科的観点から見つめ、とらえることで、きれいに「きず」を治す、早く「きず」を治す、治りにくい「きず」を治す、といった取り組みを行っています。このことは国民の健康にとって、たいへん基本的であり、同時に重要な役割を担っているものと考えています。昨年から5月5日がキズケアの日として登録されました。きずと向き合うプロフェッショナルな集まりであることをさらに認知してもらえるような活動を行っています。

今回の学会のテーマは「創傷外科を繋ぐ ~継承と発展~」です。多様化する「きず」に対して、これまでさまざまな取り組みが行われており、また、新しい治療法も開発されています。創傷外科の原点に立ち返るとともに、いかにして新しい治療に繋げて行くことができるのかを皆様とともに考えてまいります。「繋ぐ」ことの大切さ、難しさはもとより、「繋ぐ」ための創意工夫、楽しさを、各セッションにおいて討論していただければ幸いです。特別講演は放射線災害医療において第一線でご活躍されている福島県立医科大学副学長・長崎大学学長特別補佐の山下俊一先生に『原子力災害と医療人』と題して、現在、取り組まれている放射線健康リスクについてご講演をいただく予定です。また、長崎大学名誉教授の相川忠臣先生には、長崎と近代医学の誕生についてご講演をいただきます。また、教育講演では、長崎大学大学院法医学分野の池松和哉教授に法医学と創傷外科の関係から最新の知見をご講演いただく予定です。

学会の合間には、異国情緒あふれる長崎の街を散策していただきながら、長崎の食をお楽しみください。おりしも「明治日本の産業革命遺産」、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の二つの世界文化遺産が相次いで登録されました。学会終了後に足を延ばされてはいかがでしょうか。長崎での学会が参加される皆様にとりまして有意義なものとなりますように努めてまいります。多くの先生方のご参加を心よりお待ちいたしております。何卒よろしくお願い申し上げます。