日本睡眠学会第45回定期学術集会・第27回日本時間生物学会学術大会

Joint Congress
The 45th Annual Meeting of Japanese Society of Sleep Research / The 27th Annual Meeting of Japanese Society for Chronobiology

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演題募集

一般演題募集期間:2020年4月2日(木)~6月23日(木)

日本睡眠学会定期学術集会における症例報告のプライバシー保護および倫理的配慮について

症例報告は、「他の医療従事者への情報共有を図るため、所属する機関内の症例検討会、機関外の医療従事者同士の勉強会や関係学会、医療従事者向け専門誌等で個別の症例を報告する」ものとされる(「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(略称:医学系指針)」ガイダンスp4)。 医学論文あるいは学会において発表される症例報告の際にはプライバシー保護に配慮し、個人が特定されないよう留意する必要がある。症例報告は睡眠医学研究の進歩に重要な役割を果たしてきた一方、特定の個人が有する疾患やその治療内容に関する情報が記載されることが多く、プライバシー保護と倫理的配慮に特段の慎重な配慮を要する。原則として、症例報告の対象となる個人に対しても、症例報告の目的と意義、発表する内容とその方法を、本人が理解できるように十分に説明した上で、同意を得なければならない。その際に、同意しないことにより不利益を受けないこと、同意撤回の自由についても説明するべきである。日本医学会連合に所属する多くの学会において「症例を集積するために診療情報等の臨床情報を用いる場合」には倫理審査を受けることを求めている現状を鑑み、日本睡眠学会においてもこれに準ずることとする。
以上の観点から、日本睡眠学会における症例報告にあたっては、個人のプライバシー保護を含む倫理的配慮に関して以下の諸点を遵守することを求める。

プライバシー保護の責務

  • 個人特定可能な氏名、入院番号、イニシャルまたは「呼び名」は記載しない。
  • 住所は記載しない。生活史に関連する固有名詞はアルファベットを用いる(A市、B社など)。
  • 特に必要がない場合は、実年齢は記載せず、○歳代等と表示する。
  • 他の情報と診療科名を照合することにより個人 が特定され得る場合、診療科名は記載しない。
  • 顔写真を提示する際には目を隠す等、個人を特定できないように配慮する。
  • 症例を特定できる画像情報等に含まれる番号などは削除する。

説明と同意

  • 希少例(多くの場合、単発例)の報告の場合、患者に説明文書を用意し、わかりやすく丁寧に説明した上で、文書で同意を得ることが望ましい。なお、口頭で同意を得て、その記録を作成することでも許容される。
  • 複数の症例をまとめて新たな医学的知見として発表するケースシリーズ(症例集積研究)であって、研究とみなされる内容であれば、医学系指針に従う必要がある。この場合、インフォ―ムド・コンセントを文書で取得することが原則である。
  • 医学系指針の規定に従って、オプトアウト手続き(研究に関する情報を公開し、本人が拒否する機会を提供する)を行うことによって、インフォームド・コンセントを簡略化できる場合もある。その場合には、研究計画書を倫理審査委員会が承認し、かつ、研究機関の長が許可していることが必要である。

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