第108回日本外科学会定期学術集会 会長 兼松 隆之
長崎大学大学院 移植・消化器外科 教授

 第108回日本外科学会定期学術集会では,「外科学の新たな開港〜社会で機能するProfessionalismの追求」という旗を掲げ,そのプログラム作成を行いました.上級演題(シンポジウム,パネルディスカッション,ワークショップ)等のテーマに関し,学会ホームページを通じて会員からの声を聴取する初の試みを取り入れました.そのご意見も参考としつつプログラムを構成し,演題を公募いたしましたところ,多くの演題の応募をいただきました.ここに深く感謝申し上げる次第です.
 演題選定に関しては,査読委員の方々のご協力のもと,一演題ごとに複数委員による厳正かつ公正な査読評価をお願いし,最終的な採否の決定をいたしました.
 今回,応募演題総数は3,281題で,採用数は2,383題.その採用率は72.6%でした.なお,上級演題への応募数は854題で,うち244題が厳選され,それに限っての採用率は28.6%でした.一般演題としてはビデオセッション90題,サージカルフォーラム(口演)531題,デジタルポスター1,518題が定期学術集会で発表される予定です.また,「医学生・研修医による“外科”で学んだことの発表セッション」では146題のフレッシュな発表に期待したいと思います.
 今回の学術集会での新たな取り組みの一環として,特定のセッション,司会,発表に関する聴衆による評価を実施し,今後に反映させたいと考えています.また,学会の公益性を発揮する意味から,一部のセッションは市民に開放し,会員と共に学ぶための形式をとっています.
 皆様方を長崎にお迎えするのにあたっては,ホスピタリティに心を砕く所存ではありますが,地理的・地域的な条件はいかんともし難く,ご参加くださる皆様にはなにかとご不便をお掛けすることと思います.その点,なにとぞご寛容のほどお願い申し上げます.
 長崎では県,市をあげて皆様を歓迎いたします.定期学術集会2週間前から集会終了翌日の市民公開講座までを「長崎医学週間」と銘打ち,県民・市民が一体となったイベントも企画しています.長崎で開催される第108回日本外科学会定期学術集会が,外科医として備えておくべき基盤的知識の修得・復習と最新情報の交換の場となり,会員の皆様にとって有意義なものとなることを願ってやみません.

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