ごあいさつ

 世界的に歴史と伝統を誇る日本マイクロサージャリー学会の、第45回学術集会を担当いたします、大阪掖済会病院の五谷寛之です。
 大阪では、山野慶樹名誉教授が第23回の本学会学術集会を開催されて以来、22年ぶりの開催となり、偉大な諸先輩方に続き会長を務めますことは、身に余る光栄です。

 日本マイクロサージャリー学会は、形成外科と整形外科の両輪で発展してきた学会です。これからも相互協力のもと、新しい知見を得ると同時に、技術と経験を共有する意味を込めまして、本学術集会のテーマは“創新と融合”とさせて頂きました。

 私は昭和63年に医師になって以来、大阪市立大学整形外科学教室にて、昭和38年に世界で最初に手関節切断を再接着された、豊島泰・元助教授(故人)、そして松田英雄・元講師(故人)、山野慶樹名誉教授をはじめとする、同門の先生方、或いは日本手外科学会、本学会に所属されておられる幾多の諸先生方の導きで、マイクロサージャリーの道を歩んで参りました。

 これら本学会の発展に寄与されてこられた、いわゆる“マスター”の先生方から学ぶ事柄は極めて多いことから、今回、“マスターに聞く”という企画を考えました。これは、それぞれのマスターの先生方に、ご講演を頂戴するだけでなく、講演と同じテーマのセッションの座長をお願いするとともに、各マスターの先生のお名前を冠した賞を授与するという企画です。ぜひとも、たくさんの先生方にご応募いただきたいと思っております。

 さて、本学会のテーマである、“創新と融合”には、アジアや世界の関連学会との連携を綿密にし、マイクロサージャリーを発展させるという意味合いもございます。
 2020年には、近畿大学の柿木良介先生が会長として、第5回アジア太平洋マイクロサージャリー学会学術集会(服部泰典・大会長:第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会との同時開催)が開催されます。

 それを記念しまして、アジア太平洋地域の、若手マイクロサージャンに、自分で行った手術のうち、ベストな症例を発表して頂く、「第5回アジア太平洋マイクロサージャリー学会学術集会・日本開催記念 “Memorial of the 5th APFSRM in Japan, The Case Report Award” も企画いたしました。様々な国と地域からの若手マイクロサ―ジャンの発表を楽しんで頂き、友好を深めていただければ幸いです。

 その他には、海外からも多数の先生方にご講演いただく予定です。
 フランス留学中の恩師である、Prof. Alain Gilbert、タイからは私どもの病院に研究生を定期的に派遣していただいている、Prof. Somsak Leechavengvongs、セルビアからは、本年のヨーロッパマイクロサージャリー学会学術集会の会長で、国際整形外科災害外科学会の会長をされます、Prof. Marko Bumbasirevic、中国・広州からは、Prof. Gu Li-Qiang、2017年の国際マイクロサージャリー学会学術集会会長を務められた、Prof. Myong Chul Parkをはじめ、さらに数名のヨーロッパの先生方と交渉中です。

 また、本学会の開催にあたっては、中村博亮教授をはじめ、大阪市立大学整形外科同門の先生方、手外科微小外科領域先端医工学講座を中心に、長年、研究・協力を仰いできた、学校法人静岡理工科大学の先生方、関係者の方々、一般社団法人日本海員掖済会の谷山將会長をはじめ、関係者の方々にも、多大なるご協力を頂戴いたしました。
 ここに感謝の意を表します。ありがとうございました。

 大阪には、日本一の高層ビルである、あべのハルカスをはじめ、ジンベイザメでもよく知られる海遊館、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン等、定番の人気スポットも数多く、“粉もん”で知られるB級グルメの数々など、ご家族で、12月の週末をお楽しみいただけると思います。ぜひとも奮って演題応募、ご参加のほどいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 最近の大阪は、海外からの観光客の方が増え、12月ともなりますと、宿泊の確保が困難になることも予想されます。ぜひ、本学会のホームページや、各宿泊サイトを通じて、お早めに宿泊の確保をお願いいたします。

 本学会が、日本マイクロサージャリー学会の、更なる発展に寄与することを願って。

The 4th APFSRM開催中の、トルコ・アンタルヤにて

第45回日本マイクロサージャリー学会学術集会
会 長  五谷 寛之
大阪掖済会病院 副院長
静岡理工科大学手外科微小領域先端医工学講座 主任教授