ご挨拶

日本区域麻酔学会 第7回学術集会会長

日本区域麻酔学会 第7回学術集会会長

川真田 樹人

(信州大学医学部麻酔蘇生学教室教授)

松本市において2020年4月17日、18日に、日本区域麻酔学会第7回学術集会を開催させていただくことを大変光栄に存じます。日本区域麻酔学会はこの7年間で急激に会員が増え、麻酔科領域でもっともホットな診療・研究分野の一つに成長しました。また2020年は東京オリンピックも開催される日本にとって記念の年で、この時に本学会の開催の機会をいただき感謝するとともに、責任の重さを痛感しています。

昨年の本学会は、アジアオセアニア区域麻酔・疼痛医学会との併催で、外国人参加者も多い大きな集会となり盛会で終えました。そこで今回は、敢えて「日本のへそで区域麻酔を考える」という地味なテーマにさせてもらいました。信州松本は日本のほぼ真ん中に位置しており、都会の喧騒から少し離れ、都会にもっとも近い田舎といわれる地です。この静かな地で、本邦における区域麻酔の歴史を振り返り、今後、さらに世界へと発信していくためにわれわれは何をすべきか、会員全員で考える契機になればと願って、このテーマとさせていただきました。

区域麻酔は日進月歩で新たな手技が開発され、開発された手法が直ちに患者さんに還元されるイノベーションに満ちた分野で、論文も数多く発表されています。これらは若い麻酔科医の熱狂に支えられているといっても過言ではありません。この勢いをさらに発展させるためには、(1)新規の局所麻酔薬開発、(2)有効性が高い麻酔技術の確立、(3)若い麻酔科医/研究者のさらなる活性化、が不可欠だと考えます。そこで(1)として、新規局所麻酔薬の可能性や、局所麻酔薬の効果を高める添付薬について、招待講演やシンポジウムを開催いたします。(2)として、新たな区域麻酔方法を海外演者や本邦の若手医師に発表してもらうために、招待講演やミニシンポジウムを行います。(3)については、すべての一般演題(ポスター)をまず1分以内で発表してもらい、その後、各ポスター前でフリーディスカッションをしてもらいます。そして多くの会員に投票してもらい、優秀演題を選んでいただく予定です。ハンズオンセミナーは部位別、レベル別、インストラクター用に分けて、効率よく技術習得できるような開催を目指します。

4月下旬の松本市は、まだ桜が見られる早春の時期です。竹の子、タラの芽、ふきのとう、ウドなど春の山の幸が出てくる季節です。長野県は数多くの日本酒メーカー、ワイナリー、ビール醸造所があり、お酒が美味しい地域です。少し足を延ばしてもらうと、安曇野、上高地、美ヶ原などの美しい自然に触れることができます。また30 分で、浅間温泉、美ヶ原温泉、扉温泉などの名湯にも入れます。是非、学会の合間や学会後に楽しんで下さい。

空気と水の美味しい松本で皆様のお越しをお待ちしています。