大会長挨拶

第60回 春季日本歯周病学会学術大会
大会長 西村 英紀
(九州大学歯学研究院 口腔機能修復学講座 歯周病学分野)

平成29年5月12日、13日の二日間にわたって、福岡市の福岡国際会議場において第60回 春季日本歯周病学会学術大会を開催いたします。

大会のメインテーマを「歯周病学の挑戦-サイエンスとヒューマニティの調和」といたしました。言うまでもなく、歯周病学は歯科医学研究の一翼を担ってきた、大変アカデミックな学問分野であります。一方で、臨床に目を向けますと、歯周治療はチーム医療であり、またいち早く認定歯科衛生士制度を導入したことからも明らかなように、ヒューマニティ溢れる医療でもあります。ただ、学問としての歯周病学と医療の現場における歯周治療が大きく乖離しておれば、学問の成果を十分に臨床に活かすことができません。これからの歯周治療はサイエンスの成果に裏打ちされたヒューマニティ溢れるものでなければならないとの願いを込め、本大会テーマを設定いたしました。

日本歯周病学会は平成29年に発足60周年を迎えます。また奇しくも同年、九州大学は、歯学部創立50周年を迎えます。昭和42年、九州大学歯学部の創設当初、保存、補綴、口腔外科の三教室でスタートしております。本学術大会を担当いたします私どもの教室(口腔機能修復学講座歯周病学分野)の前身は旧歯科保存学第一講座でありますので、平成29年はいわば教室にとっても開設50周年に当たる記念すべき年でもあります。このような教室にとっての節目の年に、大会を担当させていただくことを大変光栄に存じております。

このたびの大会は、歯周病学会60年の歴史で刻まれた英知をヒューマニティあふれる臨床に活かすべく、これまでの歯周病学の発展の歴史を振り返るとともに、これからの歯周病学の一翼を担うであろう若い歯周病研究者や、歯周治療の最前線で活躍するであろう認定歯科衛生士の卵を交え、明日の歯周病学あるいは歯周治療について熱く語る機会としたいと願っております。プログラムもサイエンスとヒューマニティの調和を念頭に、テーマに沿った形で多彩な講演やシンポジウムを企画しております。

大会が開催されます5月の連休明けの福岡は、一年を通じて最も気候のいいシーズンでもあります。多数の皆様のご参加を心よりお待ちしております。