大会長ご挨拶
第32回(社)日本口腔腫瘍学会総会・学術大会の開催について
会長 山下 徹郎
(社会医療法人恵佑会札幌病院 顧問)

 第32回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会を2014年1月23日(木)から24日(金)の2日間、札幌コンベンションセンターで開催させて頂く事を大変光栄に思いますとともに、この様な機会を与えて頂きました会員諸先生に心よりお礼を申し上げます。小浜源郁先生(当時札幌医大口腔外科教授)が第4回日本口腔腫瘍学会を札幌で開催されて以来、札幌では実に28年ぶりになります。病院歯科口腔外科が担当させて頂く事は初めてとなります。誠に身が引きしまる思いで、一杯でございます。

 口腔腫瘍、特に口腔癌の治療におきましては、実に目まぐるしいほどの治療変遷・進歩が有ります。現在、切除・再建・顎補綴を基本としながら、IMRT、陽子線治療、重粒子線治療などの放射線治療や、CDDPやタキサン系を使用した動注化学放射線療法やCCRT、またTPF化学療法やセツキシマブなど分子標的薬の使用などです。到底一口腔外科医だけでは成立しえない構図に成ってきておりますし、口腔癌の集学的治療に精通していないと個々の状態に対して適切な治療を行なえない領域になってきております。其の中で口腔外科医が口腔癌を治療する上で何が一番重要なのかを考えた場合、やはり確実な診断能力と揺るがない手術力が基本で重要になると思います。

 それ故今回のプログラムは診断能力と手術力の向上をはかる様に構成し、メインテーマは「基本・積み重ね・そして飛躍」とさせて頂きました。全体的には口腔癌の早期診断と形態・機能を損なわない治療を求める社会の要請に応えるためにも、例年の学術大会に倣い基礎研究から臨床的治療を含めて、特別講演、教育講演、ビデオセッション、シンポジウム、ワークショップ、一般口演、ポスター発表、看護師・歯科衛生士セッション、市民公開講座などを企画いたしました。まだ詳細決定には至っておりませんが、恵佑会札幌病院歯科口腔外科が総力をあげて準備に取り組んでおります。また1月25日(土)は本学会の教育研修会が同じ会場で開催されます。此れも諸先生が興味を持って参加出来る内容を検討中です。1月の札幌は雪が積もり、寒さもあり、足下が滑り易くなっております。どうぞコートや冬靴などを用意しておいで下さい。参加された先生が札幌の地に来て本当に良かったと思う学会運営に心がけて行きたいと思っております。是非とも多数の会員の皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。