五高記念館

会長挨拶

ご挨拶

 この度、平成29年11月11・12日の日程で、第35回日本森田療法学会を開催させて頂くこととなりました。ご存知のように、森田療法は1919年に精神科医、森田正馬により創始された、主に神経症性障害を対象としたわが国独自の精神療法であり、今回、森田正馬先生の母校である旧制第五高等学校(五高)のあった熊本大学黒髪キャンパスにおいて同学会を開催できることは大変光栄に存じます。さて、森田正馬先生が精神医学を志し始めたのが五高時代といわれています。一方、「生活の発見会」という森田療法に基づいた自助グループが大きく発展していることも同療法の大きな特徴の1つであり、その「生活の発見会」創成期の中心メンバーの人々もまた五高出身です。このようなご縁から、今回の大会テーマを「森田療法と五高」とさせていただきました。また、プログラムの中で「五高と生活の発見会の誕生」と題したパネルディスカッションも予定しています。

 ご存じのように熊本は昨年、二度の大地震に見舞われました。地震発生直後から会員の皆様には暖かいご支援とご心配をいただいたことと存じます。この場を借りて改めて御礼申し上げます。五高のシンボルである五高記念館(国指定重要文化財)も被災してしまい、現存している当時の教室に皆様をご案内することも叶わなくなり、たいへん残念です。大自然の猛威の前に人は立ち尽くすしかありませんが、それでも粛々と自然の一員としての歩みを進めないといけません。そのような状況を踏まえ、震災後のトラウマケアに関連したシンポジウム等も予定しています。

 秋の熊本で開催される本会が会員の皆様の研鑽と交流の場になり、そして熊本のさらなる復興に少しでも貢献できることを願っております。どうか皆様のご参加をお待ちしています。

平成29年4月吉日
第35回日本森田療法学会
会長 藤瀬 昇
(熊本大学保健センター 教授)