プログラム

会長講演

うつ病におけるパーソナリティとストレスの相互作用

座長:
尾崎 紀夫 名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野
演者:
井上  猛 東京医科大学精神医学分野

特別講演

座長:
井上  猛 東京医科大学精神医学分野
演者:
Allan Young Centre for Affective Disorders, Institute of Psychiatry, King's College,London, UK

教育講演 1

気分障害研究の最前線

座長:
大森 哲郎 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野
演者:
加藤 忠史 理化学研究所 脳科学総合研究センター

教育講演 2

うつ病を言葉と薬物と身体で治す―その相互作用から―

座長:
石郷岡 純 CNS薬理研究所
演者:
飯森 眞喜雄 東京医科大学精神医学分野名誉教授 いいもりこころの診療所

教育講演 3

子どもの心の発達と気分障害

座長:
齊藤 卓弥 北海道大学大学院医学研究院児童思春期精神医学分野
演者:
田中  哲 東京都立小児総合医療センター副院長

教育講演 4

あなたにもできる外国人へのこころの支援

座長:
中尾 睦宏 国際医療福祉大学医学部・山王病院心療内科
演者:
秋山  剛 NTT東日本関東病院

教育講演 5

うつ病への経頭蓋磁気刺激療法

座長:
本橋 伸高 同愛記念病院神経科・精神科
演者:
鬼頭 伸輔 東京慈恵会医科大学精神医学講座

教育講演 6

脳科学に基づくうつ病の診断・治療法の開発研究の現状と今後の展望

座長:
神庭 重信 九州大学大学院医学研究院精神病態医学
演者:
山脇 成人 広島大学大学院医歯薬保健学研究科

教育講演 7

うつ病と認知症の関係

座長:
三村  將 慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室
演者:
池田  学 大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室

教育講演 8

ニッポンの「うつ病」(1959-1978)

座長:
松浪 克文 公立学校共済組合 関東中央病院 メンタルヘルスセンター
演者:
大前  晋 国家公務員共済組合連合会虎の門病院

教育講演 9

うつ病の森田療法

座長:
水野 雅文 東邦大学医学部精神神経医学講座
演者:
中村  敬 東京慈恵会医科大学附属第三病院 精神神経科

教育講演 10

こころアプリ:うつ病に対するスマートフォン認知行動療法の臨床試験結果から

座長:
堀越  勝 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
演者:
古川 壽亮 京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野

教育講演 11

不安・抑うつ発作

座長:
加藤  敏 小山富士見台病院
演者:
貝谷 久宣 医療法人 和楽会

教育講演 12

気分障害の精神病理

座長:
大坪 天平 東京女子医科大学東医療センター精神科
演者:
内海  健 東京藝術大学保健管理センター

教育講演 13

小児うつ病リスクの脳画像研究

座長:
中川  伸 山口大学大学院医学系研究科高次脳病態学講座
演者:
内田  舞 Massachusetts General Hospital/Harvard University

教育講演 14

うつ病のリカバリー達成のためにCBT, リワークは何が出来るのか?
—デイケアを用いた治療構造について—

座長:
久住 一郎 北海道大学大学院医学研究院精神医学教室
演者:
北川 信樹 北大通こころのクリニック

シンポジウム 1

多様化するうつ病治療 -適応、利点、問題点、実現可能性-

オーガナイザー:
渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室

米国のSTAR*D研究において薬物療法の限界が知られ、我が国でも薬物治療抵抗例に認知行動療法を追加することの意義が発表された。海外のうつ病治療ガイドラインでは、薬物療法か精神療法にするかは当事者の希望で決められるべきとされているが、軽症例に対しては、薬物療法や精神療法よりも簡単なケアや食事、運動と言った手軽なアプローチが推奨され、断眠療法や高照度光療法、最近では温熱療法と言った時間生物学的治療も注目されている。難治例に対しては、電気痙攣療法に加えて経頭蓋的磁気刺激療法の保険収載が予定されており、海外においては迷走神経刺激療法や深部脳刺激療法も注目されている。
こうした薬物療法以外の治療法が多様化する今、それぞれの適応やメリット・デメリット、さらにはその実現可能性について関心が高まっている。本シンポジウムでは、エビデンスに基づき実際にこれらのアプローチを導入されている先生方にご講演いただく。

シンポジウム 2

気分障害の心理教育の実際と展開

オーガナイザー:
市来 真彦 東京医科大学 精神医学分野

精神科の治療において、「患者本人や患者を支える家族が、正しい知識を得て、主体的に治療に取り組む」ことを援助することが治療チームのスタンダードとなって久しい。近年ではストレスケア病棟やリ・ワークなどにおいて心理教育が活発に展開されている一方で、これらの場所以外のクリニックや病院などでは十分な心理教育が行われず、薬物療法で症状の消退を持って治癒と判定されている場合も少なくない。本シンポジウムでは今年で21回目を迎える心理教育家族教室ネットワークにおいて我が国の心理教育をリードするシンポジストと、受け入れ側の企業側のシンポジストによって、心理教育の基礎、基本から実戦、そして展開についてご紹介いただき、心理教育を行う側のモチベーションを高められるような2時間にしてみたい。

シンポジウム 3

うつや自殺予防に役立つ、日常生活の工夫:水と魚と光

オーガナイザー:
寺尾  岳 大分大学医学部精神神経医学講座

水道水に含まれるリチウムや、青魚に含まれるEPA,DHA,アラキドン酸などオメガ不飽和脂肪酸、さらには環境光や光線療法が、どのようにうつ病や自殺予防の予防因子となるか、あるいは危険因子となるかを、最新の知見を有するシンポジストに話してもらうことにより、日常生活の工夫という形で整理することがねらいである。

シンポジウム 4

うつ症状を伴う発達障害者の支援

オーガナイザー:
市来 真彦 東京医科大学 精神医学分野

一億総活躍社会の実現に向けた働き方改革のスローガンが掲げられる中、精神障害者の就労・雇用・復職支援のニーズは益々高まっている。しかし受け入れ側の企業はうつ病と診断されている社員のサポートが一律でないことに混乱し、また労働者側も薬を飲んでも解決しない悩みに困惑している。その背景にはうつ病の概念の拡大により、発達障害をベースにした二次障害としてのうつ症状をうつ病と診断される患者の存在があげられる。我々は昨年の本学会において医師の立場から「発達障害の成り立ちから考えるおとなのうつ病治療」シンポジウムで討論を行ったが、本年は医療機関以外の社会資源における支援者(臨床心理士、精神保健福祉士、研究者)という立場からそれぞれの機関におけるうつ症状を伴う発達障害者支援の現状と課題を発表していただき、その生の声を共有することにより、うつ症状を伴う発達障害者支援のあり方を再考する機会としたい。

シンポジウム 5

特定の病態における双極性障害の薬物療法up-to-date

オーガナイザー:
白川  治 近畿大学医学部神経精神医学教室

双極性障害の薬物療法では、躁病相、うつ病相、維持期という病相ごとの薬剤選択については多くの治療ガイドラインですでに詳しく述べられているが、年齢や身体状態に着目した薬物療法のあり方が論じられることは比較的限られている。本シンポジウムでは、小児・思春期、妊産婦、高齢者、身体管理・身体合併症という特定の病態における双極性障害の薬物療法について最新の知見を紹介し、より洗練された薬物療法の実践に向けて情報を共有したい。

シンポジウム 6

うつ病の安静時fMRI活動に基づいた診断・治療法の開発

オーガナイザー:
岡本 泰昌 広島大学医学講座精神神経医科学

うつ病の適切な診療を実践するには、診断の精緻化と病態に応じた治療を提供できることが必須である。そのためには、比較的簡便に、疾患を診断し、紛らわしい疾患を除外し、治療効果を評価できる脳バイオマーカーの確立が重要である。安静時fMRI活動は、脳全体の機能的ネットワークを明らかにできる非侵襲的な方法で、近年、うつ病の機能的ネットワークの異常に関して大きな関心が寄せられている。また、うつ病が、脳の活動や機能的結合の一時的な不調からおこる病気として仮定した場合には、例えば、虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査に匹敵するような治療的ストラテジーとして、直接的にその活動や機能的結合を健康な方向に修正することができれば最も効率的な治療となる可能性がある。そこで、本シンポジウムで安静時fMRI活動を中心に、機械学習を用いた診断法および安静時fMRI活動に基づいた治療法の開発の現状について紹介する。

シンポジウム 7

うつ病治療における作業療法の活かし方

オーガナイザー:
早坂 友成 杏林大学保健学部作業療法学科

うつ病治療では、患者のアドヒアランスを促し、レジリアンスを高めることが再発予防の鍵となる。これらへの支援は特定の治療法や専門職によって可能になる訳ではなく、多職種協働をもとにしたチーム医療が欠かせない。
作業療法士は精神科チームの一員であり、現在は多くの療法士が、精神科病院や診療所などに所属し、診療を行っている。しかし、その内容は様々であり、療法としての信頼性が疑問視されることもある。背景には、療法としての効果や役割が精神科チームにおいて共有できていない現状がある。
本シンポジウムでは、精神科作業療法の効果を共有し、精神科チームにおける役割を多職種と共に討議できればと考えている。精神科作業療法は多職種協働によって活かされる療法であり、現代精神科医療におけるチーム医療、各専門職の専門性と特殊性の力が必要である。多職種と共に各専門職の視点から作業療法を討議できればと考えている。

シンポジウム 8

多職種連携としてのリワークプログラムの現状と将来

オーガナイザー:
五十嵐 良雄 メディカルケア虎ノ門

主として気分障害圏の疾患に罹患し「抑うつ状態」を呈して休職した労働者を対象に、再休職をしない復職を目的としたリワークプログラムを実施する医療機関が全国で210か所を超えている(日本うつ病リワーク協会調べ)。このプログラムは一定程度の症状の改善を主治医が確認し、週2日程度から始まるものであるが、主治医の役割としてはプログラムへの導入の見極めと復職後のフォローが主要な役割である。プログラムは精神科デイケアや作業療法として実施される集団療法であり、各々の診療報酬の算定要件によりかかわるスタッフはかわるものの、多職種の協働が求められる精神科リハビリテーションのプログラムである。本シンポジウムでは、医師に加え、現場でプログラムを運営している看護師、精神保健福祉士、臨床心理士、作業療法士から多職種協働のコツや役割について論じてもらう。

シンポジウム 9

性差を考慮したうつ病診療-更年期障害に焦点を当てて-

オーガナイザー:
渡部 芳徳 市ヶ谷ひもろぎクリニック
野末 聖香 慶應義塾大学

更年期障害と言えば女性特有の疾患と考えられてきた。特徴は頭痛、手足の冷え、めまい等の身体症状が主体で女性のうつ病の身体症状と鑑別が難しい。最近男性にも更年期障害があることが知られ始め、抗うつ薬のみでは完全復職出来ない患者に度々遭遇する。これらの患者は男性ホルモン(FT)低下を示すが、精神科医はこの身体症状(体の痛み、筋力低下)・精神症状(抑うつ気分など)を訴える患者をうつ病と診断し治療を開始する。精神科医は男性更年期障害の存在を信じない。一方泌尿器科医は上記症状に性機能症状を加えFT低下を確認しホルモン補充を開始するが背景にある気分障害を意識しない。この原因は性差に起因する疾患では精神科医・身体科医間で共通認識がないためである。このシンポジウムでは性差を考慮したうつ病診療と題し、女性、男性の更年期障害に関する最新の治療とケア、うつ病診療における性差の捉え方について専門の先生方に講演頂く。

シンポジウム 10

社会と個人の相互作用としての気分障害

オーガナイザー:
戸田 裕之 防衛医科大学校 精神科学講座

気分障害(MD)は、成因論的にも病像形成的にもその人が所属する社会から強い影響を受けて成立し、その回復には個々の患者毎に発症要因を十分考慮した多面的な治療戦術の統合が必要である。幼少期養育環境は児童期のみならず青年期以降に顕在化するMDの発症・経過に大きく影響し、その生物学的機構の研究が進められている。発達障害もしくはその傾向を持つ人が二次障害としてうつ状態を始めとする様々の精神症状のために社会参加が困難になる事例は最近のトピックスの一つである。成人期以降でも、職場の労働環境や人間関係がMDの発症や回復に重要な要因となることは周知の事項である。彼らの回復-十全な社会再参加をめざすには、個人の症状のみを標的とするのでは不十分であり、社会との関りの中にこそその糸口を見出さなければならない。本シンポジウムでは、各ライフステージにおける社会との相互作用の観点からMDの発症・経過・治療について討論したい。

シンポジウム 11

多様なうつ病の治療最適化を目指して:うつ病に対する精神療法的アプローチ

オーガナイザー:
中川 敦夫 慶應義塾大学医学部臨床研修センター

うつ病治療において精神療法は薬物療法とならんで重要な役割を果たす。これまでは精神療法について、それぞれのアプローチの観点から、各々の精神療法の効果やその相違についての発言はあったものの、精神療法のモダリティーを超えて議論されることは少なかった。本シンポジウムでは、わが国の臨床・研究の最前線で活躍されている精神科医の方々に集まっていただき、多様な病態を有するうつ病における精神療法の役割・意義を、最近の知見を紹介しながらそれぞれの観点から検討し、さらに精神療法のモダリティーを超えて、精神療法の今後の展望についてをディスカッションしていきたい。

シンポジウム 12

うつ病の多様性と混在する辺縁疾患の理解と治療

オーガナイザー:
徳永 雄一郎 医療法人新光会 不知火病院

精神疾患全体を見ても時代の影響を受け、精神疾患の軽症化や多様性が指摘されている。統合失調症の有病率は0.7~0.8%と指摘されてきた。しかし、近年興奮や幻覚妄想状態で入院に至る例は激減し、各精神科病院の病床減の大きな要因になっている。うつ病においても多様性や軽症化が指摘されている。軽症化や多様性は、診断確定ができにくく、治療方針も立てにくい。うつ病を中心に精神疾患への社会の理解が深まり、医療機関から事業所のメンタルヘルスに至るまで、精神科医療者の社会的責任は重要性を増す一方である。しかしながら、うつ病と辺縁疾患との境界も曖昧になってきている今日、辺縁疾患との関連を再検討し、より的確な治療に結びつけることは重要と考えられる。そこで、今回は軽症化や多様性といった変化から、今日的うつ病や辺縁疾患との関係性を論じてもらい、それぞれの病態に応じた治療の在り方について討論してもらう。

シンポジウム 13

精神科看護から考える今日的うつ病の外来治療

オーガナイザー:
松原 六郎 公益財団法人 松原病院

精神科や心療内科の外来ではうつ病患者の増加が著しい。そのなかで、うつ病の病態にも変化が認められ、軽症化や多様性、さらには発達障害の台頭など議論に事欠かない。変化は受診者の意識にも認められ、他罰性や攻撃性の強さが目立ってきている。このような時代的変化を受けて、対応にも工夫が必要とされるのは医師だけでなく、少ない人数で働く外来看護師にも同様の指摘ができる。外来での看護師の役割は、診察前の待合室の患者の観察や対応、診察後の反応、自殺の切迫感の有無、医師の診療内容の補填など診察室以外での種々な情報収集と対応が必要になる。さらに近年受療者の他罰性の高まりに応じて、外来看護にもうつ病へのさらなる深い理解と、対応上の工夫が必要とされる。そこで、本シンポジウムでは外来看護を積極的に展開している医療機関の看護スタッフから、多様化したうつ病の看護対応について議論してもらう。

シンポジウム 14

Distinct entityとしてのうつ病を再考する

オーガナイザー:
大坪 天平 東京女子医科大学東医療センター精神科

うつ病は各個人の頭の中(脳)で起こっている変化、つまり脳病の一つであるはずである。しかし、その割には時代や社会情勢によって変化する流行すたりがあるのも事実である。過去20年間のうつ病の変化を一言でいうと多様化であり、多様化の最大の原因はうつ病の軽症化であるともいえる。軽症化の原因をあげだすときりがないが、このような時だからこそ、本物のうつ病、真のうつ病、うつ病の中核群について再考することが重要ともいえる。
そもそも、多くの臨床家は、伝統的うつ病診断とDSMに代表される操作的診断のダブル・スタンダードの中でもがいている。しかし、その伝統的うつ病診断とDSMの大うつ病性障害いずれも、本物のうつ病、真のうつ病、うつ病の中核群を明確にできているわけではない。
他から区別できるdistinct entityとしてのうつ病という病気が存在するのかしないのか、このシンポジウムで討論したい。

多職種連携委員会企画シンポジウム

がん患者に対するメンタルサポート

オーガナイザー:
向笠 章子 広島国際大学大学院心理科学研究科

がん患者にみられるうつ病の有病率は3-10%程度であるが、抑うつ状態を合わせると有病率は15-40%にのぼる。高い割合の抑うつ状態と一般病院入院患者の自殺が身体疾患では、がんが最多であることの報告がある。治療において良好な緩和ケアを受けることやチーム医療の重要性などが注目されているが、まだ、充分ではないことが伺える。そのため身体的にも精神的にも社会的にもがん患者が背負う様々な苦労を、支援するためにこのシンポジウムでは、医師・看護師・心理士・社会保険労務士という多岐の職種からがん患者に対するメンタルサポートの観点を報告して頂き、会場でのディスカッションを望んでいる。

自殺予防研修会

10エッセンシャルズ研修会:複雑事例の読み解き方と支援の構築

オーガナイザー:
河西 千秋 札幌医科大学医学部神経精神医学講座

自殺の予防、そして自殺の後に遺された人へのケアを含む事後対応は、精神保健・福祉の中で重要な領域ですが、専門職や、対人支援従事者のほとんどは卒前・卒後教育で自殺予防学を学ぶ機会がなく、その多くが自殺関連行動への対応について知識・技量の不足を自覚し、困難感を感じていることが調査により明らかにされています。本研修会では、自殺リスクを抱える複雑事例について、自殺予防対策の専門家によるレクチャーが行われ、その上で、所定の教育モジュールを用いた模擬症例検討が、専門家のファシリテーションにより実施されます。受講者は、複雑、かつ自殺のリスクを有する症例について、そのリスク・アセスメントと問題解決アプローチの知識と技量を多様な観点から学び、習得することができます。なお、この研修プログラムは、日本自殺予防学、日本うつ病学会総会ですでに経年的に実施されており、地域自殺予防対策にも広く活用されています。

お申込みはこちら

第12回うつ病診療講習会

うつ病の寛解から完治・社会復帰へ向けて-職場のケース

オーガナイザー:
川嵜 弘詔 福岡大学医学部精神医学教室

うつ病診療の実際を広く医療職に理解していただく事を目的にしている。特に職場復帰のケースを扱うので、産業医を対象に、単位の取得が可能にしている。特に、「うつ病の寛解から、完治へ」という点を目標にしているため、コメディカルの参加も期待している。また、精神科医も対象にし、復職に関する知識を取得していただく。現代型うつ病のケースを取り扱っているのも、うつ病学会の中で唯一のプログラムである。

双極性障害委員会企画シンポジウム

安全で効果的な双極性障害の薬物療法 update

オーガナイザー:
大森 哲郎 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野

双極性障害委員会では毎年シンポジウムを開催しているが、今年は久しぶりに薬物療法を取り上げることになった。新たな治療薬が導入され、新たなエビデンスも加わって、治療選択肢は増えている。しかし、何がベストの選択かという診察室の切実な問いに安直な解答はない。幸い、うつ病学会双極性障害治療ガイドラインが2017年11月に改訂されているので参照したい。ガイドラインでは躁病エピソード、うつ病エピソード、維持期という治療時期に分けた記載になっているが、本シンポジウムでは切り口を変えて、気分安定薬と抗精神病薬という治療薬ごとに特徴や使用法を論じていただく。抗うつ薬使用の是非も引き続き考えるべきテーマである。経過や状態像によっては、複雑な多剤併用となることもある。薬剤指導の現場の声も聞いてみたい。

倫理委員会企画研修会

倫理委員会講習会

オーガナイザー:
秋山  剛 NTT東日本関東病院

2017年4月14日に、厚生労働省個人情報保護委員会から「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」が発表され、これを受けて、2017年9月16日に、日本精神神経学会から「症例報告を含む医学論文及び学会発表における患者プライバシー保護に関するガイドライン」の改訂版が発表されました。これらの動きを踏まえて、うつ病学会でも、症例報告を行う際には文書による説明と同意について明記することを求めることになりました。この講習会では、こういった問題に関する会員からの質問や意見、学会発表抄録の採否に関するプログラム委員が考える検討点などについて情報を収集し、これらにお答えいただく形で、この分野の第一人者である武藤香織先生から講演をいただくことになっています。症例報告に関心がおありの会員には、大変役立つ内容であると思いますので、是非ご聴講ください。

自殺対策委員会企画シンポジウム

がん患者の自殺リスクに立ち向かう-最新の動向とエビデンス-

オーガナイザー:
張  賢徳 帝京大学医学部附属溝口病院

ライフスタイルの変化や人口の高齢化に伴い、がん患者数が増加している。がんはもはや特別な病気ではなく、誰もが罹患する可能性のある身近な病気である。その認識は少しずつ広がっているが、しかし、やはりがんの診断を受けると、誰しも精神的な衝撃を受けるものである。がんの告知後に、約半数の患者さんが適応障害(不安抑うつ状態)になることはよく知られている。また、がん患者さんに起こる自殺事例は口承で臨床現場に伝えられてきた。自殺前の心理状態としては抑うつ状態があったものと推察される。がん患者さんの抑うつへの対処と自殺予防は非常に重要なテーマである。
本シンポジウムでは、これまでの研究で見出されてきたエビデンスを重視して論を進めたい。がん患者さんの自殺の実態について国内の調査結果を基に検討する。抑うつ状態への対処と自殺予防については、薬物療法ならびに非薬物療法のエビデンスを基に検討し、より適切な方策を考えたい。

ページの先頭へ

Copyright © 第15回日本うつ病学会総会. All Rights Reserved.