第40回日本レーザー医学会総会

会長挨拶

開催にあたって
会長:西脇 由朗
浜松医療センター 消化器外科
大会長:西脇 由朗(浜松医療センター 消化器外科)

 第40回日本レーザー医学会総会を2019年10月19日(土)、20日(日)の2日間、浜松市のアクトシテイ浜松コングレスセンターにて開催させていただきますこと大変光栄に存じます。2018年は初めての試みとして本学会と日本光線力学学会そして日本脳神経外科光線力学学会の3つのレーザー関連学会を同一会場で同時開催するLaser Week in Tokyoとして開催されましたが、今回は従前通り秋に単独開催の形で行わせていただきます。
レーザーは1960年にアメリカ人のTheodore H. Maimanにより初めて発振されて以来、その医療応用が飛躍的に行われてきました。本邦でのレーザー医学は、東京大学の渥美和彦先生が1977年に創設された医用レーザー研究会を母体として始まり、1979年に本学会が立ち上げられました。そして、1980年に第1回日本レーザー医学会総会が東京で渥美会長のもと開催されました。2019年が記念すべき第40回大会となりますので、これまでの輝かしい40年を振り返る記念企画も計画しています。

 今回の学会テーマは「日本の未来を拓くレーザー医学」です。レーザー医学はこれまで日本においても順調な発展を遂げてまいりました。眼科における糖尿病性網膜症の治療にはレーザー光凝固は欠かせませんし、皮膚科でのあざや血管腫の治療にもすばらしい成績を納めてきました。特筆すべきは、東京医科大学で早田義博医師、加藤治文医師により1980年3月に早期肺癌の光線力学療法(Photodynamic Therapy, PDT)が施行されたことです。すべての臓器を含めこの内視鏡的PDTは世界最初の試みでありました。以後この技術は世界中に広まり、多くの患者さんの命を救ってきました。そして、日本において早期の肺癌、胃癌、食道癌、子宮頚癌に対するフォトフリンとエキシマダイレーザーによるPDTが、1994年に厚生省の認可を得、1996年に保険収載されました。また、診断においても1979年11月に東京医科大学において肺癌の診断的蛍光観察(Photodynamic Diagnosis, PDD)を成功させております。形成外科や耳鼻科ではレーザーは今や日常的に使用されています。結石破壊、歯科領域、下肢静脈瘤などの血管内治療や脱毛などの美容領域、さらには疼痛緩和、創傷治癒促進などにもレーザーが応用されるようになってきました。

 レーザー医学は、従来は不可能であった診断や治療を可能にするという点で大きな意義がありましたが、最近ではやや厳しい局面を迎えている分野もあります。たとえば、私がライフワークとしてきました癌に対するPDTにおいては、レーザーを含めた診断・治療機器開発の停滞、さらにはより有効な光感受性物質の臨床使用への遅れなど、本来患者さんに提供されるべき有効な治療が広く行えない状況にあります。しかし、私達医師には国民の皆さんに安全で効果的な医療を提供していく責務があります。レーザー医療は、これまでの知識と経験を基礎に、今後より発展して行ける可能性が多く残されていると確信しております。本学会総会は、レーザー医学の基礎、臨床の様々な専門家が一同に会する学術集会です。第40回大会においてはそれぞれの専門の立場から今後のよりよいレーザー医療のあり方を充分議論していただき、レーザー医学が日本の未来を照らしてゆく一助となる事を祈念しております。秋の浜松を満喫していただきながら、多数の皆様の参加と活発な議論を期待したいと思います。

JSLSM

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第40回日本レーザー医学会総会
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