第34回日本小児救急医学会学術集会

日程表・プログラム

日程表 at a glance

6月4日(金)~ 7月4日(日) on demand配信

招待講演・skill up seminar・教育講演・一般演題

6月13日(日)

9:00~12:00  災害医療研修会Webセミナー:事前登録制 zoom live

6月18日(金)

17:30~19:00  エコーハンズオンWebセミナー(1日目):事前登録制 zoom live

6月19日(土) 8:50~18:10 学術集会現地Live開催(1日目)(←をクリック)

9:00~9:30  招待講演special live discussion(Cincinnatiとlive)
9:40~10:10  特別企画Skill up seminar live discussion(Cincinnatiとlive)
15:30~17:00  エコーハンズオンWebセミナー(2日目):事前登録制 zoom live
15:30~17:00  Webシンポジウム zoom live
「子どもの急死に対する家族のケアと私たち自身のケア」
17:40~18:10  教育講演live discussion(教育講演1~6)
18:20~19:00  代議員会(総会)

6月20日(日) 8:30~16:50 学術集会現地Live開催(2日目)(←をクリック)

9:00~10:30  小児救急看護認定看護師会企画シンポジウム zoom live 
救急外来における小児救急看護教育
10:40~11:55  こどものみかた zoom live
12:00~12:30  教育講演live discussion(教育講演7~12)
13:40~15:40  脳死判定Webセミナー zoom live
13:40~14:40  突撃!お宅の救急カートどないしてはる? zoom live
15:00~16:30  誰でもできる緊急下の子どものこころのケア zoom live

以下の企画を予定しております。
※予告なく変更になる場合がございますので、ご了承ください。

企画(指定)演題

特別講演NEW

6月19日(土) 14:20~15:20 第1会場

「子どもに夢を」
演者: 安藤 忠雄(建築家、東京大学名誉教授)

会長講演

6月19日(土) 16:30~16:50 第1会場

小児外科と小児救急
演者: 米倉 竹夫(近畿大学奈良病院 小児外科)

招待講演NEWオンデマンド配信

Evaluation of Pediatric Blunt Abdominal Trauma: Who needs a CT?
【米国小児外傷医から学ぶ小児腹部外傷マネージメント―CT はどんな時に必要?】
演者: Richard A. Falcone Jr.(Cincinnati Children’s Hospital Medical Center)
Standardized Screening for Non-Accidental Trauma: Why and How?
【米国小児病院における小児虐待(ノン- アクシデンタル トラウマ)に対する標準化されたスクリーニング法とは】
演者: Richard A. Falcone Jr.(Cincinnati Children’s Hospital Medical Center)

特別企画 Skill up seminarNEWオンデマンド配信

Simulation, teamwork and communication to improve trauma team function and care
高品質な救急救命を行えるチーム作りに必要なもの
―シミュレーショントレーニング、チームワーク、コミュニケーション
演者: Richard A. Falcone Jr.(Cincinnati Children’s Hospital Medical Center)

特別教育講演(医療安全)NEW

6月19日(土) 13:20~14:10 第2会場

リスクマネジメントの基本
演者: 松村 由美(京都大学医学部附属病院 医療安全管理部)

教育講演NEWオンデマンド配信

教育講演1 救急を要する小児泌尿器疾患
演者: 林 祐太郎(名古屋市立大学大学院医学研究科 小児泌尿器科学分野)
教育講演2 人工呼吸器関連肺傷害と肺保護換気戦略をupdate する
演者: 吉田 健史(大阪大学大学院 医学系研究科 麻酔集中治療医学講座)
失神は小児救急外来でよく遭遇する病態ですが、神経疾患、心疾患、起立性低血圧など多岐にわたります。その中で心原性失神は頻度が少ないわりに、ハイリスクな疾患なことが多く、とっつきにくい分野の一つかもしれません。多忙な救急外来での心電図、心エコーはハードルの高いモダリティではないでしょうか。今回、先天性心疾患を除いた小児の心原性失神の診断プロセスについて経験した症例をもとに説明し、各必要な検査の診るポイントを講演します。小児救急外来で遭遇する小児循環器疾患における鑑別のハードルが下がり、明日からの診療に活かしていただければと思います。
演者: 吉澤 弘行(奈良県立医科大学 小児科)
クローン病、潰瘍性大腸炎を主とする炎症性腸疾患の患者数は年々増加しています。診断・治療の進歩により治療選択の幅は広がりつつありますが、劇症・難治例では現場での初期対応に難渋するケースも少なくありません。臨床における見逃してはならないポイントを再確認します。
演者: 岩間  達(埼玉県立小児医療センター 消化器・肝臓科)
小児のアレルギー疾患は増加しており、アナフィラキシーは小児救急外来でよく遭遇するアレルギー疾患です。小児救急外来でアナフィラキシーの対応は救命に大切であり、またアナフィラキシーの初期対応後の患者指導も大事になってきます。地域連携の体制の確立はアナフィラキシー患者の減少と、地域での初期対応により救命率をあげることにつながります。今回、アナフィラキシーの初期対応についてと、学校、幼稚園、保育園と病院間のアレルギー対応の連携体制を築くための取り組みについて、最新の知見をもとに講演していただきます。
演者: 濱田 匡章(八尾市立病院 小児科)
教育講演6 蘇生ガイドラインに関する最新情報を伝える
演者: 清水 直樹(聖マリアンナ医科大学 小児科)
演者: 黒澤 寛史(兵庫県立こども病院 小児集中治療科)
教育講演7 小児救急における中枢画像診断
演者: 相田 典子(神奈川県立こども医療センター 放射線科)
教育講演8 死亡時画像診断とこども虐待の画像診断
演者: 小熊 栄二(埼玉県立小児医療センター 放射線科)
教育講演9 初学者のための論文の書き方講座
演者: 柏木  充(市立ひらかた病院 小児科)
演者: 井上 岳司(大阪市立総合医療センター 小児神経内科)
日本小児科学会のウェブサイトには「小児科医は子どもたちの総合医です」と記載されており、小児科医は内科・外科疾患に関わらず全人的な医療を提供することが求められています。しかし、現実的には小児科医は小児内科疾患に主に対応しており、熱傷や挫創、骨折などをはじめとする軽度から中等度の外傷疾患について対応できる小児科医は限られています。本教育講演では小児科医でも対応できる「軽度から中等度の外傷」の初期対応について実際の症例を基にお話しいただきます。
演者: 安達 晋吾(りんくう総合医療センター・大阪府泉州救命救急センター)
内分泌緊急症は、初期対応を誤れば致命的ともなる重篤な病態に陥りかねません。しかし多彩な臨床像を呈する為に正確な診断・治療に至らないこともあります。明日からの救急現場に役立つ知識を深めましょう。
演者: 松井 克之(滋賀医科大学小児科学講座)
教育講演12 血液浄化療法、ECMO,ECMO による低体温療法
演者: 茨   聡(鹿児島市立病院総合周産期医療センター 新生児内科)

シンポジウム

小児の敗血症の診断・治療
小児救急と成人救急との連携(一部公募)
医学と法学との対話
「小児救急医療の教育・研修目標」改定報告
-新しい教育目標の効果的な活用方法
小児救急医療の研修に広く用いられてきた「小児救急医療の教育・研修目標」は、2008年に策定されてから10年以上の歳月が経ち、時代に即した内容に修正する必要がありました。そこで2019年に教育・研修委員会と将来検討委員会が協同して専門ワーキンググループ(WG)を設置し、「小児救急医療の教育・研修目標」の改定作業が行われました。本シンポジウムでは、改定された教育・研修目標の中心となるコンピテンシー基盤型医学教育の考え方に基づいて、改定された到達目標をご報告するとともに、さらに到達目標を有効に研修指導に活用するための学習方略と評価の手法についてもお示しします。
小児救急における脳蘇生と治療の限界について考える-脳死とは何か(一部公募)
救急外来における小児救急看護教育-考えよう!効果的な教育方法!
子どもの急死に対する家族のケアと私たち自身のケア
小児腸重積症の診療ガイドラインの改訂に向けて
外来における虐待防止活動の充実のために-活動の評価を得るために(仮)

パネルディスカッション

重症頭部外傷診療の明日(一部公募)
地域密着型家庭内トリアージ推進のための指標について
小児の重症例外傷に対する治療(公募)

ワークショップ

働き方改革を小児救急医療で実現させる(一部公募)
多職種・多彩なバックグラウンドで成り立つ小児救急の今後を語り合う 
~令和時代の小児救急を語り合おう~(一部公募)
突撃!お宅の救急カートどないしてはる?
小児救急・小児科医ではないですがそれが何か
小児科でも良い、小児外科医でも良い、救急医でも良い、もちろんそれ以外でも良い。みんな違ってみんな良い小児救急医。小児救急と一言で言っても色々なバックグランドを持つ人がいます。本ワークショップ では指定された様々な背景を持つ小児救急医によるプレゼンテーションをもとに、皆さんと’小児救急医とは’についてディスカッションしたいと思います。これからの小児救急医のみならず、現在の小児救急医へも新たな可能性を提案し、刺激を提供できるものと考えています。

セミナー・関連講習会

脳死判定セミナー
小児・周産期医療従事者向け災害医療研修会
誰でもできる緊急下の子どものこころのケア「子どものための心理的応急処置」
高品質な救急救命を行えるチーム作りとは?
心肺停止の生存率や救急救命率は国・地域・病院により大きな格差があります。成績の良い病院では、医師・看護師・その他臨床スタッフなど多分野からそれぞれが明確な役割と責任を持つ専門家から構成される、コミュニケーションとリーダーシップが良好な救急蘇生チームを編成しており、定期的に訓練を行い救急蘇生に備えていると言われています。当Simulationでは、米国小児病院での救命救急室(Trauma bay)のチームの動き・コミュニケーションスキルを学ぶ事を目的とします。
エコーハンズオン

ランチョンセミナー

公募(一般)演題

次の内容で演題募集を行います。多数のご応募をお待ちしております。

要望演題

国際化社会における小児救急
海外から日本に訪れる外国人の数は、この数年で急激に増加し2017年には3000万人を超えました。それに伴い、小児救急現場でもいろんなハプニングや困りごとが発生しています。日本では稀な疾患を診断し治療するだけでなく、医療者が二次感染しないための対策も必要で、知識がないと困難です。また、言葉・宗教や文化の違いから誤解が発生しトラブルになる事もあります。小児に関わる日本の医師は、普段こども医療助成制度の恩恵で医療費を考えず治療を行うため、自費では高額になり会計で「払えない」ともめることもあります。このセッションでは、これまで皆さんが臨床現場で経験したインバウンド関連の事象を発表していただき、来る東京オリンピックに備えたいと思います。
外科系疾患コンサルテーションに関わる問題点と対応
外科疾患を小児科医が疑った時に小児外科医をはじめとする他科にどのように相談するのかは、地域や病院の置かれた事情によって様々です。ここでは外科疾患を小児救急医が小児外科医にコンサルテーションする際の問題点や各施設での工夫や取り組みについて紹介していただく場にしたいと思います。また小児外科医など外科側からの立場として相談をスムーズに受けるために工夫している点についても論じて頂ければ幸いです。
小児救急における体外循環サポート
小児救急においても、循環呼吸サポートの最終手段としてECMO導入を行う症例がしばしば経験されるようになった。ECMOの適応基準に関しては、重度の呼吸不全や循環不全など、それ以外のサポート手段では生命を維持できない病態に適応とされうるが、検査結果や数字で確立したものではなく、またその管理(抗凝固剤の種類、血液検査の回数、鎮静レベル、呼吸器条件)に関しても、施設により様々であることが予想される。ここでは、それぞれの施設におけるECMOの適応基準や、その管理システム(プロトコール)について症例提示を交えつつ発表していただき今後の小児ECMOの運用について知識と経験の共有を行いたい。
急性脳症の早期診断、初期対応(私はこう見分ける)
けいれん重積で救急要請される小児は数多く、その大部分は熱性けいれんで予後良好です。しかし、中には急性脳症や脳炎など、治療の遅れが即ち予後不良もしくは重大な後遺障害を残す可能性がある疾患もまぎれています。重篤な脳炎脳症と予後良好なけいれんをいかにして見分けるかは小児救急における大きな課題ですが、確立された判断基準はありません。また、脳炎脳症の治療に関してもインフルエンザ脳症のガイドラインを基に様々な治療が試みられていますが施設によってばらつきがあるのも事実です。ここでは各施設におけるけいれん重積の対応や診断、治療について、経験を含めて報告していただき、小児救急の大きなトピックスの一つである「けいれん」に対する知識と経験の共有を行いたいと思います。
子どもの事故を予防する
子どもの不慮の事故(けが)は日常生活の中で多数起きていますが、予防により避け得る事故もあります。より多くの子どもが事故(けが)をせずに済む社会を目指し、事故(けが)予防について、経験症例を基に様々な視点から語り合いたいと思います。
IT社会と小児救急医療
big data、AI(人工知能)の医療への応用、Tele-ICU・遠隔医療の利用に関して、小児救急・小児集中治療の領域における現状の取り組みを知り今後の応用発展について議論したいと思います。
働き方改革を小児救急医療で実現させる
働き方改革、ワークライフバランス、時間外労働の上限規制など医療を取り巻く働き方が今後、目まぐるしく変化していく事が考えられます。現状あるいは今後の働き方改革に向けて取り組んでいる状況あるいは取り組む予定の内容を報告していただきます。
小児救急医療におけるクリニカルパスの活用
小児救急医療における入院においてクリニカルパスの活用事例を共有して効率的な医療を目指していきたいので実例を報告していただきます。
小児の重症例外傷に対する治療
小児の重症例外傷の中でも高エネルギー外傷や多臓器損傷は、成人に比べると頻度が少ないように思われますが、14歳以下(0歳、1-4歳、5-9歳、10-14歳)の死因別では各年齢層のいずれでも「不慮の事故」が4位以内に入っています。天災(台風、豪雨、地震)だけでなく、小児虐待が増加してきている現在、小児診療に携わる医師は少なくとも初期治療に精通しておく必要があり、さらにはintervention radiology(IVR)やdamage controlに対する知識、また自施設からドクターヘリによる搬送や後送の判断などが要求されます。これらの件に対し、エキスパートの先生方に現在の最新知見、問題点、また今後の課題について論じていただきます。
災害における小児救急医療
近年日本では毎年のように台風・豪雨・地震の災害が発生し甚大な被害をもたらしています。災害時には災害救助医療、診療機能麻痺、病院間患者搬送など様々な平時とは異なる状況が生じます。特に小児医療における災害時の経験を共有する発表を募集します。
Oncologic emergency
小児腫瘍の初診時や経過中には様々な危急的状態が生じることがあります。Oncologic emergency症例の経験を共有するため発表を募集します。
急性虫垂炎を極める
小児における代表的な急性腹症は急性虫垂炎ですが、小児虫垂炎の進行は早く、穿孔率は学童期より幼児期の方が高く早期の診断が重要となってきます。しかしながら、虫垂炎を疑う右下腹部痛には、鑑別に挙がる疾患も多く、急性腸炎、回盲部リンパ節炎、尿路感染、卵巣捻転等があります。急性腹症の初期対応を行うのは小児科医、救急医であることが多く、画像検査が発達してきた現在、以前よりは診断しやすくなってきたものの苦慮することもあります。今回は小児急性虫垂炎にまつわる重症症例・難渋症例・鑑別や治療に苦慮した症例を提示していただき急性虫垂炎への理解を深めたいと思います。
小児救急における脳蘇生と治療の限界について考える-脳死とは何か
小児領域の神経集中治療は目覚ましい進歩を遂げ、小児重症頭部外傷治療のガイドラインも新たに発表されたように治療困難とされてきた中枢神経疾患の転帰改善がもたらされつつある。一方、治療限界を実感することも少なくない。現在、重症中枢神経疾患への治療はどのように行われているのか、また治療の限界はいかに判断されているのか、について意見を交え「脳死」の現況を把握する。
多職種・多彩なバックグラウンドで成り立つ小児救急の今後を語り合う
~令和時代の小児救急医療を語り合おう~
救急医療は時代のニーズによって常に変化しています。昭和、平成の時代を超え、いま令和時代を迎えた小児救急医療に対する社会のニーズはどのようなものでしょうか。私たちは適切にニーズを汲み取り、対応する必要があります。本セッションでは、こどもの代弁者として社会を動かす活動、切れ目ない救急医療を提供するための地域内連携、根拠ある救急医療を普及するための教育や研究など、ニーズを汲み取った活動を紹介していただきます。そして活動の意義、内容、目指す未来を語っていただき、アイデアを広く共有することで、令和時代の小児救急医療の調和と発展について語り合います。
小児救急と成人救急との連携
重症頭部外傷診療の明日
かつて「子どもはサイズの小さな大人である」と著されたが、心肺蘇生ガイドラインにも見られるように、小児救急疾患への対応は広く年齢の影響に対する考察が求められ、小児の特殊性に応じた指針が著されている。重症頭部外傷分野においても、特に小児集中治療の拡充を受け年齢の特殊性が明らかになりつつある。成人頭部外傷において追究されてきた視点は小児に於いても同様に考察されることが望ましい。わが国の重症頭部外傷に苦しむ全ての子ども達とその家族に対し、より専門分化を遂げた知見を提供するため科学的議論を展開できるプラットフォームについて検討したい。

一般演題

中枢神経系・痙攣・脳症
呼吸器・気道・喉頭
循環・ショック
消化管(上部、下部、虫垂炎、腸重積、腸閉塞、腸炎)
泌尿器・生殖器
腫瘍
感染症・ワクチン・アレルギー
血液・凝固異常
代謝異常・内分泌
異物・中毒・熱中症・脱水
外傷(頭部、胸部、腹部、四肢、多発、damage control surgery, IVR)
虐待(身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待、AHT)
集中治療・鎮痛・鎮静・せん妄・薬物離脱症状
基礎研究 ・教育
画像診断・検査
栄養管理・漢方治療
EBS・RRS
院外心停止・病院前救護
小児救急看護技術
トリアージ
搬送・連携
地域連携・在宅医療・在宅支援・家族支援
#8000
ガイドライン・疾患登録
脳死・臓器提供
終末期医療・看取り・グリーフケア
国際協力・国際貢献・国際交流
災害医療