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当番世話人挨拶

第33回日本肝移植研究会
具 英成(神戸大学大学院 肝胆膵外科学)

 来る2015年5月28日(木)、29日(金)の両日、第33回日本肝移植研究会を神戸市において開催させて頂くことになりました。本研究会を当地で開催するのは初めてのことであり、私は勿論のこと神戸大学にとって大変光栄なことであり、この機会に会員の皆様に深く感謝申し上げる次第です。

 さて、我が国の臓器移植は一時の勢いを失っているようです。2010年の臓器移植法の改正により、脳死下の臓器提供は着実に増加すると予想されていました。しかし現実は期待に届かず推移しています。この間、日本の医学・医療への関心は臓器移植からiPSに代表される再生医学に軸足を移したように感じます。長年議論されてきた“命のギフト”というデリケートな問題から逃避し、葛藤の少ない再生医学、医療に社会の関心がシフトしたかにみえます。また再生医療は官民あげて経済の苦境を立て直す切り札のようにいささか実態を超えて喧伝されていますが、臓器移植の役割が今後も不変であることは言を待ちません。

 このような移植を取り巻く厳しい状況が続く中で第33回の肝移植研究会では今後の10年を俯瞰して肝臓移植の将来のあり方を特別企画として探りたいと考えています。とくに肝臓移植をめぐる倫理、近未来の国内外の協力体制、移植医やレシピエントコーディネーターなどの人材育成について原点に戻り、改めて取り上げたいと考えます。またドナー手術についてはチーム構成ならびに移動や待機など摘出手術に関わる周辺事項など現場の視点から議論するとともに技術的諸問題について教育セッションで取り上げます。

 今回も世界のトップリーダーのState of Art Lectureを企画するとともに移植病理医、IVRなど肝移植のさらなる成績向上を目指した幅広い取り組みについてこれまでと同様にシンポジウム、パネル、ワークなどの主題として取り上げます。またB型、C型肝炎については新規薬剤が続々と登場する中で何が肝移植後の最善の抗ウイルス療法か最新の情報をお届けできればと考えます。その他、肝左葉移植の限界、再肝移植、アルコール性肝硬変、腹腔鏡手術と移植、門脈圧と血流修飾、血液型不適合移植における局所療法の意義など未解決な問題についてはディベートセッションで活発な議論を頂きたいと思っています。

 最後に一般演題は研究会の質を左右する根幹であり、第33回でも質の高い発表を期待します。またここでは重要な知見や将来に繋がるアイデアを各領域のエキスパートの目を通して多くの会員に紹介し、各領域で優秀演題を厳選し表彰する予定です。神戸市における第33回が会員の皆様にとって実りゆたかな研究会となるよう教室をあげて鋭意準備に当たる所存です。多くの皆様の御参加を心よりお願い申し上げます。