ご挨拶

小川 佳宏

第37回日本肥満学会 会長 小川 佳宏
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子内分泌代謝学分野
東京医科歯科大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・代謝内科

第37回日本肥満学会を2016年10月7日(金)・8日(土)の2日間、東京ファッションタウン(東京台場)にて開催させていただくことになりました。会員の皆様の御支援を宜しくお願い申し上げます。

わが国の肥満症学は37回の歩みとともに大きく変化してきました。研究現場では、中枢性エネルギー代謝制御機構、脂肪細胞の生物学、内分泌器官としての脂肪組織、ゲノム・エピゲノム学などの幅広い分野で飛躍的な進歩を遂げています。臨床現場では、内臓脂肪型肥満やメタボリックシンドロームの概念の確立とともに、特定健康診査・保健指導が開始され、社会に向けた情報発信が本格化してきました。そして、第36回学術集会において採択された肥満症に関する「名古屋宣言2015」に代表されるように、グローバル化の時代において日本肥満学会の地位は確かなものになっています。これらはいずれも、幅広い領域をカバーする肥満症学に新しい時代が到来することを確信させるものであり、医歯薬農理工学を中心とする基礎研究者、内科・外科・小児科・産婦人科・精神科などの多岐にわたる臨床研究者・実地医家あるいは医療スタッフ、製薬・食品・医療機器企業などの方々がともに連携し、肥満症学の現在の課題と将来のビジョンを共有することが不可欠であると考えます。

このような時代背景を踏まえ、第37回学術集会のテーマは、「ビジョナリー肥満症学~基礎から臨床、そして社会へ~」とさせていただきました。ビジョナリーは英語の「visionary」のカタカナ語であり、ビジネスの分野では、先進的・独創的なビジョンを現実のものとし、社会的にも大きな影響力を有する経営者を指します。「ビジョナリー肥満症学」には「将来を見据えた未来志向型の肥満症学」という思いを込め、現在、活発に展開されている基礎研究と臨床活動を発展させ、得られた成果をどのようにして社会還元するのかを議論する場を提供します。目の前の課題を一つ一つ解決しながら、ご参加の方々がそれぞれの「ビジョナリー肥満症学」に思いを馳せて、10年~20年後の肥満症学を議論し、自らの手で未来の肥満症学の創造を実感できる学術集会にしたいと考えています。

特別講演や基調講演には国内外の第一人者をお招きし、最先端の肥満症研究に触れることができる国際色豊かな学術集会にしたいと考えています。一方、「肥満症診療ガイドライン2016」として肥満症診療の指針が5年ぶりにアップデートされ、臨床肥満症学の充実が期待されています。関連学会との合同シンポジウム、内科・外科治療やチーム医療のあり方を議論できる企画とともに、生活習慣病の予防・治療の現場で活躍するメディカルスタッフの方々に最新の情報を提供します。未来を担う若手医師・研究者にも積極的に参加していただける本学術集会ならではの「ビジョナリー企画」に御期待下さい。

秋たけなわ10月のウォーターフロントお台場で、爽やかな海風を感じながら2日間の充実した学術集会をお過ごしいただければ幸いです。ひとりでも多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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