第52回日本実験動物技術者協会総会
テーマ:〜3Rのさらなる実践 技術者の視点から〜

大会長あいさつ

  • 第52回日本実験動物技術者協会総会
  • 大会長 野口 和浩
  • 熊本大学大学院 生命科学研究部 生体微細構築学分野

第52回日本実験動物技術者協会総会(熊本大会)は、平成30年10月4日(木)〜6日(土)の3日間の予定で、『3Rのさらなる実践 技術者の視点から』をメインテーマとして、熊本市中心部の「市民会館シアーズホーム夢ホール」と「熊本市国際交流会館」のふたつの会場を使用して開催させていただくことになりました。この会場の直近には一昨年の4月に発生しました熊本地震により大きな被害を受けた熊本の象徴的存在である熊本城があり、現在もなお大規模な復旧工事が行われています。このような状況にある熊本の復興支援のためにも、是非ひとりでも多くの方々に、参加いただきたくお願い申し上げます。

まず、この全国総会の九州での開催は、これまで5回(実技協単独開催3回、学会との合同開催2回)行われていますが、前回の大分県の別府での開催(平成24年;実験動物学会との合同大会)以来6年ぶり、実技協単独での開催となりますと平成8年の沖縄大会以来、実に22年ぶりとなります。また、九州における全国総会は、これまで第12回大会(昭和53年)の福岡県、第23回大会(平成元年)の鹿児島県、第30回大会(平成8年)の沖縄県、第38回大会(平成16年)の長崎県、第46回大会(平成24年)の大分県での開催でありましたので、熊本でのこの全国総会の開催は初めてということになります。実は、熊本での開催は、以前にも平成24年に学会との合同大会を担当する際に検討されていましたが、器材展示を行うための会場の広さの問題から熊本での開催を断念した経緯があります。今回は、実技協単独の開催であり、二つの会場を使用する事で、会場の広さの問題も解決できるのではと考え、熊本開催を決断いたしました。しかしながら、参加者の皆様には二つの会場の移動等をお願いすることになります。その点につきましては、ご容赦を賜ればと存じます。

さて、今回のメインテーマですが、上述のように『3Rのさらなる実践 技術者の視点から』とさせていただきました。これは、平成24年の動物愛護管理法の見直しの際に、参議院の環境委員会等で附帯決議とされたものであり、動物福祉の更なる推進における非常に重要な課題として示されましたので、その事を大会のメインテーマにすえて、会員の方々が日常の職場で取り組まれている内容や、3Rに基づく様々な創意工夫を一般演題として広く募集したいと考えました。実験動物の現場における業務の中で感じる問題点や疑問点でもかまいませんので、積極的に応募していただきたいと思っています。今回の発表の場を通じて、現場の最前線で活躍されている技術者の方々の役割を職場や社会へのアピールする絶好の機会の場として活用していただきたいと思います。可能であれば、一般演題として申込みのあった中から、いくつかの演題をピックアップして、『3Rのさらなる実践』をシンポジウム形式にして、発表するような場を作りたいと考えております。このような一般演題募集に加え、熊本大会の目玉企画として実験動物学会との合同シンポジウムや実技協本部企画シンポジウム、特別講演、教育講演、ワークショップ等の企画を行うべく、現在その準備を常任実行委員会とともに進めております。少しでも多くの会員の方々に熊本へ行ってみたい、熊本で発表したいと思ってもらえるような、有益でかつ興味をそそるような企画にしたいと思っています。

最後に、熊本のアピールをさせていただきます。熊本県は九州の真中に位置し、その中心都市である熊本市は加藤清正による熊本城築城(1607年)以降、城下町として栄え、現在の人口は74万人で、九州では北九州市、福岡市に続き、3番目に政令指定都市(2012年)に指定されました。また、会場である「市民会館シアーズホーム夢ホール」と「熊本市国際交流会館」、さらには懇親会会場の予定地である「熊本ホテルキャッスル」はすべて歩いて2〜3分で移動でき、さらに観光名所である熊本城や熊本市最大の繁華街(下通りおよび上通り)あるいはバスターミナル(終着駅)からも非常に近く、すべて徒歩での移動が可能となっています。開催場所としての立地条件は、会場が二つに分かれていることなどを除きますと非常に恵まれています。

そして、熊本には有名な観光地として、世界有数のカルデラをもつ阿蘇や大小100の島々からなる天草の二つの国立公園を有しています。ぜひ学会参加の折には、これらの土地にも足を運んでいただければと思います。また、熊本はグルメでも有名で、熊本のうまかもんとして有名な馬刺(馬肉料理)、からし蓮根、熊本ラーメン、太平燕(タイピーエン;麺が春雨)から、高菜めし、高森田楽、いきなり団子、だご汁などの多くのおいしい郷土料理もあります。熊本の名物を肴に、熊本のおいしいお酒を是非とも堪能下さい。

ご存じのように、熊本では一昨年の4月に大きな地震にみまわれ、熊本城をはじめ今回の会場につきましても大きな被害を受けました。現在、熊本では地震からの復興が進みつつあります。ぜひ、この機会に熊本城をはじめとする復興途上の熊本を皆様の目で確認いただき、熊本の復興にもお力添えいただければと思います。多くの方々の来熊を、関係者一同、心を込めてお待ちしております。