The 90th JES in Kyoto

第90回日本内分泌学会学術総会

会長挨拶

「内分泌学の進歩と革新」
Progress and Innovation in Endocrinology
第90回日本内分泌学会学術総会
会長 赤水 尚史
(和歌山県立医科大学 内科学第一講座 教授)

 このたび、第90回日本内分泌学会学術総会を2017年4月20日(木)~22日(土)の3日間、「ロームシアター京都」と「京都市勧業館みやこめっせ」にて開催させていただくこととなりました。第90回という記念すべき学術総会を、日本における内分泌学発祥の地である京都でお世話をさせていただきますことを大変光栄に存じます。

 この100年における内分泌学の進歩は素晴らしく、科学や医療における貢献も偉大なものでした。しかしながら、内分泌学を今後飛躍的に発展させるためには、大胆な革新が必要と考えられます。その意味から、第90回を迎える本学術総会のテーマを「内分泌学の進歩と革新」と致しました。革新のためには、様々な異分野との交流、国際交流若手の人材育成などが重要と思いますので、プログラムもそのような観点から作成したいと考えました。プログラム委員長の柳瀬敏彦先生をはじめとして、プログラム委員の先生方々が私の意図を充分くんでいただき、素晴らしい学会プログラムをご提案いただきました。例えば、特別講演として免疫学の本庶佑先生や霊長類学の山極壽一先生をお招き、アジア諸国との交流のために主要三か国の内分泌学会理事長から各地域における現状と将来の展望を語っていただきます。若手に関しては、従来の中堅若手育成委員会による基礎的研究に関するシンポジウムに加えて、新規に発足した若手臨床内分泌医育成委員会による若手臨床医育成のための企画を作成してもらいました。また、複数の領域を跨いだ横断的プログラムをなるべく多く構築することを心がけ、生殖や移行期医療に関するシンポジウムなどにおいて実現したと思います。特別講演6題、シンポジウム24題、教育講演21題、クリニカルアワー10題、CPC/症例検討2題、JES WE CAN企画、教育セミナー23題に加えて、一般演題は約800題と多数の応募をいただきました。その中には、昨年の熊本地震に対する対応として本学会が作成した平成28年熊本地震緊急研究助成金制度において採択された10演題も含まれ、抄録に明記しています。22日(土)~23日(日)の2日間、サテライトシンポジウムとして「グレリン国際シンポジウム」(会長寒川賢治先生)も同じ会場で開催されます。

 本会の会場がある岡崎地区は、明治維新による東京遷都のため沈みきった京都に活力を呼び戻すため、琵琶湖疏水の建設が100数十年前に行われた地域です。その結果、水力発電によって新しい工場や路面電車が出来、京都は活力を取り戻し、今日の京都の基礎ができあがりました。また、リニューアルオープンしたロームシアター京都は旧「京都会館」です。50年余り京都の「文化の殿堂」として親しまれ、かつては本学術総会の京都開催地の定番でした。まさに、「内分泌学の進歩と革新」を語るに相応しい場所と思います。加えて、岡崎地区は多数の観光名所や文化施設に囲まれた岡崎地区にあり、京都市街地にも至便の距離ですので、京都の春を存分にお楽しみいただけるかと思います。さらに、私が現在在住しています和歌山色も取り入れて運営していきたいと考えています。是非とも、多くの皆様のご参加を教室員一同心よりお待ちしています。

 この場を借りて事務局長を努めてくれた教室の有安宏之先生に深謝します。

 最後に、協賛いただきました多数の方々に御礼申し上げます。人工知能(AI)のテーマなども含まれ、学会プログラムがより多彩になりました。寄付等のご厚情も多くいただき、お蔭さまで学会準備も円滑に進んでいます。学会を成功に導く事でこれらの御恩に報いる所存ですので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

2017年1月吉日