第4回 日本心血管脳卒中学会学術集会

テーマ:心・脳血管病のクロストーク

  • 会期:2017年6月2日(金)・3日(土)
  • 会場:アクロス福岡(〒810-0001 福岡市中央区天神1-1-1)
  • 会長:飯原 弘二(九州大学大学院医学研究院脳神経外科 教授)

ご挨拶

第4回 日本心血管脳卒中学会学術集会
会長 飯原 弘二
(九州大学大学院医学研究院脳神経外科 教授)

会長 飯原 弘二

謹啓 初冬の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

さて、この度第4回日本心血管脳卒中学会学術集会(旧日本頸部脳血管治療学会)、CVSS Japan (Cardiovascular Stroke Society of Japan)の会長を仰せつかり、2017年6月2日(金)・3日(土)にアクロス福岡(福岡市)において開催する運びとなりました。大変光栄なことであるとともに、責任の重さに身が引き締まる思いが致します。

本学術集会は、超高齢社会を迎え、益々重要性を増す脳卒中、循環器病をまたぐ領域を主な対象として、両領域に関連するエキスパートが一同に会し、最新のトピックスを討論する、重要でかつユニークな学会です。本学術集会のテーマは、「心・脳血管病のクロストーク」と致しました。副会長には、九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学教授 北園孝成先生と大分大学循環器内科・臨床検査診断学講座教授 高橋尚彦先生にご就任をお願いし、快諾頂きました。

脳卒中、心筋梗塞、心不全などの、脳卒中を含む循環器病は、本邦の死因の約26%、国民医療費の約20%を占め、その克服は、健康長寿社会を達成する上で喫緊の課題です。脳卒中と循環器病は、共通のリスクファクターを有することから、その征圧に向けて双方の専門家が、最新の知見を共有することが極めて大切です。折しも、日本脳卒中学会と日本循環器学会が、脳卒中と循環器病克服に向けて、5ヶ年計画を策定した本年、本学会が果たすべき役割は益々重要性を増すものと思います。

例えば、超高齢社会の到来に伴い増加傾向にある心房細動に対する至適な抗血栓療法や抗不整脈薬の選択、カテーテルアブレーションの進歩などは、脳血管障害を専門にする医師にとって、必須の知識となりました。一方、昨年、超急性期脳梗塞の治療に対する機械的血栓回収療法の有効性に関するエビデンスが創出され、標準治療となった現在、救急搬送体制や脳卒中センターの配置など、急性期医療体制の整備が喫緊の課題になってきました。脳卒中、循環器病ともに時間を争う治療であることから、両分野の救急医療における現状と課題を、共通の視点で議論することの重要性は論を俟ちません。また、急性期医療に目を向けがちな我々も、慢性期における機能回復、抗血栓療法の安全性と有効性についても、しっかりと議論する場が必要であると思います。

本学術集会では、心・脳血管病の領域において、脳卒中医、脳神経外科医、神経内科医、循環器内科医、心臓血管外科医等が直面しうる横断的なテーマと、救急搬送から、急性期病院、回復期リハビリテーション、在宅医療に至るまでの縦断的なテーマをもとに、最新のテクノロジーの応用も含めた診断や治療技術について討論し、相互に理解を深める機会になればと考えております。

6月初旬、紫陽花が色鮮やかに咲く福岡で、一人でも多くの皆様が本学術集会に参加して頂き、実り多い時間を過ごして頂けますと幸甚に存じます。

謹白

平成28年12月吉日