会長挨拶

会 長:伊藤 裕(慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授)

第22回日本心血管内分泌代謝学会学術総会(CVEM2018)会長
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科 教授
伊藤 裕

この度、第22回日本心血管内分泌代謝学会(CVEM)学術総会を、2018年4月28日(土)~29日(日)の2日間、宮崎フェニックス・シーガイア・リゾートおいて、第91回日本内分泌学会学術総会(JES集会)(会長 宮崎大学医学部内科学講座 中里雅光教授)との同時開催にて、開催させていただくこととなりました。

1984年の心房性ナトリウム利尿ペプチドの発見を皮切りに、一酸化窒素、エンドセリン、アドレノメジュリンの同定など20世紀末は、まさに心臓血管から分泌されるホルモン発見のゴールドラッシュの時代であり、この分野で日本人研究者は金字塔を打ち立てました。こうして、CVEMという内分泌学の新しい領域が勃興し、JES集会のオフィシャルサテライトシンポジウムとして、Cardiovascular Endocrinology and Metabolismシンポジウムが1994,1995年に開催されたのを経て、1996年に日本心血管内分泌代謝学会が設立され、第一回大会が開かれました。今回、第22回を迎えますが、2015年よりは、新しい試みとして、循環器関連の他学会集会と共同で、心血管代謝週間(CVMW)と称し開催されています。まさに、多彩な領域を含む学際的な本学会ならではの強みを生かした企画であり、循環器関連の方々との学問的な交流が得られたことは大きな成果であります。

一方、CVEMは日本内分泌学会の分科会であり、今回の大会は、CVEMのルーツに立ち返り、日本内分泌学会の中でのCVEMの更なる発展をもう一度、模索したいと考え、中里会長のご厚意により第91回JES集会と共催させていただくことにいたしました。

こうしたわたくしどもの思いを、第22回総会のテーマ「CVEM and Beyond!」に込めました。“今以上”のCVEMが望めるのか、それがあるなら、一体どんなものなのかを、熱い議論を通じて考えられる場を提供させていただきたいと考えております。大会一日目は、JES集会第三日目ということで、広く内分泌代謝学一般の方々にも興味を持っていただくように、異分野との交流を象徴して、マツコ・デラックスのロボット「マツコロイド」を作られた、ロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒浩教授に特別講演をお願いしております。また、海外からは、ボストンMassachusetts General Hospitalにおいて、心血管のin vivo イメージングを開拓されているFK Swirski教授と、ロンドンWilliam Harvey Research Instituteにおいて、代謝変容が、免疫細胞により「代謝記憶」として刻印されるという斬新な研究されているC Mauro教授の招聘を予定しております。またシンポジウムとしては、JES集会で計画されたCVEM領域シンポジウムに加えて、CVEM独自企画として、大会テーマである「CVEM and beyond!」そのものをタイトルに、特別シンポジウムとして、質量マスイメージング、トランスオミックス技術、医療ビックデータ解析と疾病予測のシミュレーションなど、広い分野で応用可能なアプローチ法とCVEMについて紹介していただきます。また、医療界全体で注目されている「先制医療、Pre-emptive medicine」からCVEMを考える、として、AI技術、GWAS解析、ヒューマンゲノミクスやバイオマーカーからの先制医療などを取り上げます。また、代謝学と免疫学との接点を、特に腸内環境に焦点を当てて「Immuno-metabolism」として議論していただきます。大会二日目には、CVEMの真骨頂、循環・内分泌・代謝の多領域融合を目指して、内分泌学会、腎臓学会、循環器学会の第一線の研究者が集い「3学会合同シンポ」の形で、心不全、腎不全、心腎連関における内分泌代謝学の意義を統合的に模索したいと考えております。また明日のCVEMを担う次世代研究者が旬の成果を披露し、ぶつけ合う「CVEM新世代」シンポジウムも企画いたしております。

CVEMはこれまで秋開催でございましたが、今回JES集会との共催ということで、前大会から半年での開催準備となり、皆様方には多大のご迷惑をおかけすることとなりますが、CVEMの更なる発展を願う、わたくしどもの熱い思いを、何卒ご理解いただき、多くの方々が、陽春の宮崎にお越しいただき、真剣に、そして熱く、楽しく、学会で議論を戦わせていただくことを、切にお願い申し上げます。

宮崎の地で、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

事務局長
宮下 和季
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科
運営事務局
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