プログラム

特別講演

11月14日(水) 11:10~12:10 第1会場 天空センター

Recognition, Treatment, Morbidity and Mortality in Bipolar

座長:
中込 和幸 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
演者:
Calabrese Joseph R The Bipolar Disorders Research Chair, the Bipolar Disorders Research Centre, the Mood Disorders Program at Case Western Reserve University School of Medicine in Cleveland, Ohio

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招待講演

11月15日(木) 11:10~12:10 第1会場 天空センター

日本の抗精神病薬の裏表

座長:
近藤 毅 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座
演者:
村崎 光邦 CNS薬理研究所

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教育講演

教育講演1

11月15日(木) 14:40~15:40 第5会場 オーロライースト

ヒトを対象にした精神医学研究の方法論について

座長:
樋口 輝彦 国立精神・神経医療研究センター
演者:
西川  徹 東京医科歯科大学精神科大学院医歯学総合研究科精神行動医科学分野 名誉教授

教育講演2

11月16日(金) 10:40~11:40 第4会場 オーロラウエスト

シナプス可塑性:基礎から臨床へ

座長:
内田 裕之 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
演者:
高橋 琢哉 横浜市立大学大学院医学研究科生理学

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CNP臨床試験 倫理教育セミナー

11月14日(水) 9:00~11:00 第3会場 天空ノース

オーガナイザー:
石郷岡 純 CNS薬理研究所
企画趣旨・ねらい
「研究倫理の最近の動向」では、個人情報保護法・医学系研究倫理指針改正・臨床研究法の施行など、この数年の大きな動きを振り返り、今後の課題を検討する。
「臨床精神薬理学で用いられる評価尺度の現状と課題」では、これまで精神科領域の臨床試験や臨床精神薬理学領域の研究で用いられてきた評価尺度について,その歴史,用法,特徴を紹介し,評価尺度を使う際の留意点と今後の課題について概説する。

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CNP第18回臨床精神神経薬理学セミナー

11月16日(金) 8:30~10:30 第2会場 天空サウス

オーガナイザー:
染矢 俊幸 新潟大学大学院医歯学総合研究科精神医学分野
企画趣旨・ねらい
日本臨床精神神経薬理学会専門医制度委員会は、臨床精神神経薬理学に関する優れた学識と高度の技術および倫理観を備えた臨床精神神経薬理学専門医を養成し、良質の医療を提供することを目的に、「臨床薬理学セミナー」を開催してまいりました。第18回となる今回は、「双極性障害」、「妊娠・授乳中」および「電気けいれん療法」がテーマです。
専門医申請及び更新を目指す医師に限らず、生涯学習の一環として受講を希望される会員(当日会員も可)はどなたでもご参加いただけます。受講された方には専門医申請及び更新の際、単位として必要となる受講証が発行されます。

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NP精神科専門薬剤師精神医学セミナー

11月16日(金) 8:30~10:30 第3会場 天空ノース

向精神薬の長期投与による脳機能への影響と減量および離脱症状に関する検討
Effects on the brain function due to long-term psychotropic medication and study of reduction and withdrawal symptoms of psychotropic drugs

オーガナイザー:
吉尾  隆 東邦大学薬学部医療薬学教育センター臨床薬学研究室
企画趣旨・ねらい
国内における精神科薬物治療は、数種類の薬を同時にしかも大量に使用する多剤併用大量処方(ポリファーマシー)が特徴と言われている。精神科領域では抗精神病薬の多剤併用大量処方以外にも、抗パーキンソン薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬・睡眠薬の高い併用率などが長い間問題となっており、その改善に多くの医師や薬剤師が関わってきた歴史がある。このような状況を受け、これまで精神科薬物治療によるポリファーマシー是正のため、多くの調査・研究が行われており、向精神薬の適正使用のための提案が行われている。しかし、向精神薬の適正使用を目的とした減薬・減量の際にも様々な離脱症状が現れることが判明しており、十分注意して行わなければならない。本セミナーでは、抗精神病薬、ベンゾジアゼピン系薬を中心に、向精神薬の長期投与による脳機能への影響と減薬・減量に伴う離脱症状について基礎と臨床から検討する。

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CNP・NP合同シンポジウム

CNP・NP合同企画シンポジウム1

11月14日(水) 15:00~17:00 第1会場 天空センター

産学協同で行う開発会議―シグマアゴニストをどう開発するか
Co-operative meeting between industry and academia for clinical development of a sigma agonist

オーガナイザー:
石郷岡 純 CNS薬理研究所
企画趣旨・ねらい
通常、新薬開発の議論は企業内の閉じられた環境の中で行われる。アカデミア等の専門家を含む外部への相談も適宜行われるが、一般にかなり企業内で意思決定が進んでからのことが多いため変更の自由度が小さくなっており、ときに開発候補物質のポテンシャルや特徴を十分引き出す戦略とは言い切れない事例に遭遇することがある。そこで、本シンポジウムでは、あるシグマアゴニストを題材にあげ、この物質の開発初期の段階から産学協同で忌憚のない意見を交わすことで、斬新な開発戦略が構築できないか、会場で議論を展開することを試みる。

CNP・NP合同企画シンポジウム2

11月15日(木) 9:00~11:00 第1会場 天空センター

向精神薬の医薬品安全管理~禁忌使用・適応外使用の医薬品安全管理の考え方と実践~
Pharmaceutical safety management of psychotropic drugs ~ Concept and practice of drug safety management for Contraindication use and off-label use ~

オーガナイザー:
稲田  健 東京女子医科大学精神医学
企画趣旨・ねらい
向精神薬を開発し、適切に使用し、社会に貢献することは日本神経精神薬理学会・日本臨床精神神経薬理学会の使命である。精神科領域では、適応外使用や禁忌使用を行わざるを得ない臨床場面が数多く存在するが、これらは、一人の医師の判断ではなく、多職種で討議し、患者さんやご家族に説明し、理解を得たうえで使用することが求められる。処方を行う医師、大学病院での薬剤師、患者さんと直接接する調剤薬局の薬剤師、そして、適応外使用の矛盾を解消するために、適応拡大のための臨床研究と申請をおこなっている製薬企業。それぞれの立場で、矛盾に対する困惑を抱えながらも、患者さんのためを考えて対応しているのが現状である。本シンポジウムでは、適応外使用や禁忌使用についての考え方、現状の問題点、克服するための実践について、各々の立場ら発表いただき、議論を深めたい。

CNP・NP合同企画シンポジウム3

11月15日(木) 14:40~16:20 第1会場 天空センター

うつ病・うつ状態のプレシジョンメディシン ポストGWAS時代に進むべき道
Perspective of Precision Medicine in Depression. The way to go in the post GWAS era.

オーガナイザー:
加藤 正樹 関西医科大学精神神経科
企画趣旨・ねらい
プレシジョンメディシンとは主にヒトゲノム情報などを用いて、個人に適した治療を提供することを目指した医療であるPersonalized Medicineをさらに発展させた概念で、ゲノム以外に、疾患・治療反応に関連するパスウェイを構成する分子のオミックス解析の情報や、患者の詳細な臨床背景・疫学因子などを含む膨大な情報を、インフォマティクス技術を使い、個人に適切な精密な医療を行うことを目指したものである。約50万人のデータを用いたgenome-wide association study(GWAS)により、44箇所のうつ病と関連する遺伝子部位が公表され、今後、より詳細なうつ病の遺伝子アーカイブが構築されていくであろう。そんなポストGWAS世代にうつ病のプレシジョンメディシンを目指すにはどうするべきか、ゲノム、オミックス、インフォマティクス、機能画像研究のトップランナーにより、現状と、今後の展望、研究のあり方に関して概説いただく。

CNP・NP合同企画シンポジウム4

11月15日(木) 16:50~18:50 第3会場 天空ノース

臨床開発におけるレギュラトリーサイエンス、そして薬事的課題
-革新的医薬品の創出に向けて-
What's Next in Psychiatric Drug Development: Regulartory Science and Issues

オーガナイザー:
中林 哲夫 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
企画趣旨・ねらい
精神疾患領域の医薬品開発は国際的にも活発であり、近年は数多くの向精神薬が国内でも承認され治療の選択肢は広がった。医薬品の開発では、よく計画され適切に実施された臨床試験により、有効性が検証され安全性が示される必要がある。しかし、当該疾患領域における有効性の証明は容易ではなく、その要因検討が求められている。また、既承認薬でも十分な効果が得られない患者は一定数存在し、そして治療法が確立していない精神疾患も存在するが、新たな臨床的位置づけの医薬品開発では、臨床評価の方法自体の開発が必要になることがある。このため、今後の医薬品開発を効率的に進めるには、産官学の連携により適切な開発ストラテジーや評価方法を検討する必要がある。本シンポジウムでは、産官学における臨床開発での課題とその解決方法を検討する。

CNP・NP合同企画シンポジウム5

11月16日(金) 8:30~10:30 第1会場 天空センター

気分障害のアンメットニーズ
Ummet needs in mood disorders

オーガナイザー:
住吉 太幹 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部
企画趣旨・ねらい
双極性障害、うつ病など気分障害の病因・病態生理、睡眠障害、認知・社会機能障害や 、バイオマーカーに基づく新たな診断体系の構築など克服すべき課題について、最新の知見にもとづく話題提供および討論を行う。

CNP・NP合同企画シンポジウム6

11月16日(金) 13:30~15:30 第1会場 天空センター

うつ病治療に関する分子的なメカニズムから臨床試験・治験
Mechanisms for depression from molecular biology to clinical trials.

オーガナイザー:
吉村 玲児 産業医科大学医学部精神医学教室
企画趣旨・ねらい
本シンポジウムでは、うつ病の病態を分子薬理および臨床薬理研究までを俯瞰したい。今回のKeywordsはketamine, melatoninとした。これらはいずれもmonoamine transportersを標的部位としていない。最近Nature誌(2018)に脳の外側手綱核の神経細胞のバースト発火が付近のアストロサイトに発現しているKir4.1 containing potassium channelsにより調節されることが明らかになった。この研究はketamineの抗うつ作用に新たな理解をもたらし、全く新しい発想の抗うつ薬の創薬研究と結びつく可能性がある。Melatonin系薬物はうつ病のみならず睡眠障害、せん妄などへの有効性も期待されている。シンポジストにはこれらの研究の国内のトップランナーの先生方にご登壇いただく。今後の精神薬理学には、基礎から臨床、臨床から基礎といった円環的なトランスレーショナル研究推進が不可欠である。

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シンポジウム

シンポジウム1

11月14日(水) 9:00~11:00 第1会場 天空センター

統合失調症の薬物治療戦略:理論と実践
Psychopharmacological strategies for schizophrenia: theory and practice

オーガナイザー:
内田 裕之 慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室
企画趣旨・ねらい
統合失調症の薬物治療に有用な新規薬物の開発に、多大なる人的および経済的資源が費やされている。しかしながら、現時点では実際の臨床において使用できる”抗精神病薬”は依然限られており、いずれもドパミン神経系の伝達を、程度に差はあるが遮断する薬剤のみである。こうした現状は、現在の治験状況を鑑みるに当面の間続くと考えられ、我々は現在使用可能な薬剤のより洗練された使用およびその効果の最大化を求められているといえよう。本シンポジウムでは、持効性注射剤(LAI)の役割、処方医と当事者の価値観の差、より洗練された処方戦略、治療抵抗性に対する対応に関して最新の知見と今後の可能性を提示する。これまで蓄積された統合失調症の薬物治療に関する知見を、いかに臨床場面に還元できるかを参加者とともに検討したい。

シンポジウム2

2018年11月14日(水) 9:00~11:00 第2会場(東京ドームホテル 天空サウス)

精神神経疾患と睡眠の新たな関係
New aspects of sleep-wake researches in neuropsychiatric disorders

オーガナイザー:
山田 光彦 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所精神薬理研究部
企画趣旨・ねらい
精神神経疾患にしばしば併存する不規則な睡眠習慣や睡眠・覚醒障害は、患者の社会機能や健康を脅かす大きな原因となっている。また、睡眠・覚醒状態に関わるアウトカムを患者の予後予測因子として利用するバイオマーカー研究も進行している。加えて、近年では睡眠・覚醒もしくはその障害が精神神経疾患の病態メカニズムやその形成過程にも大きく影響を与えていることが明らかとなってきている。こうした研究成果は、精神神経疾患の予防や治療、再発防止を考える上で大きな示唆を与えてくれる。そこで、双極性障害、統合失調症、神経変性疾患、心的外傷後ストレス障害についての知見を呈示し、精神神経疾患と睡眠の新たな関係についての最新の知見を共有することを試みる。本シンポジウムでは、ベッドサイドでの知見をふまえて、双方向にトランスレーション可能な脳科学的知見に触れながら、領域の専門家らと議論を深めたい。

シンポジウム3

2018年11月14日(水) 15:00~17:00 第2会場(東京ドームホテル 天空サウス)

当事者と共に考える精神薬物療法の在り方
Pharmocotherapy working together with patients

オーガナイザー:
渡邊 衡一郎 杏林大学医学部精神神経科学教室
企画趣旨・ねらい
国内外の主要治療ガイドラインでは、薬物選択には当事者の希望を反映させるべきとしている。当事者の意向を尊重するShared Decision Making(SDM)も徐々に臨床場面で用いられてきている。しかしながら、当事者が実際薬物療法にどの様な思いを寄せているかについてまだ十分に理解されているとは言い難い。
本シンポジウムは、改めて統合失調症、うつ病、そして双極性障害の当事者の方をお招きしてそれぞれ抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬について評価できる点、問題と思う点、今後の期待について話していただく。今後、当事者参加型の薬物療法がより多く実現される契機となるようなシンポジウムとしたい。

シンポジウム4

11月14日(水) 15:00~17:00 第3会場 天空ノース

妊娠・授乳と向精神薬治療
Pregnancy/lactation and psychopharmacology

オーガナイザー:
鈴木 利人 順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院メンタルクリニック
企画趣旨・ねらい
近年、妊孕性を有する女性で向精神薬を服用することが多くなっている。このため精神科医は妊娠への影響、とくに催奇形性、胎児の成長、妊娠合併症などに配慮した薬物治療が求められる。向精神薬による妊娠・授乳への影響について2000年以降臨床データが蓄積され、そのリスクが解析されるようになった。本シンポジウムでは様々な向精神薬について妊娠・授乳への影響について紹介する。抗うつ薬では催奇形性について問題視されてきたパロキセチンを中心に抗うつ薬全般について概説する。抗精神病薬では第一世代と第二世代の抗精神病薬に分けてリスク評価を行う。抗てんかん薬・気分安定薬ではバルプロ酸を中心として、その問題点や使用上の注意点について述べる。炭酸リチウムでは催奇形性のリスクの歴史的変遷から本来のリスクについて触れる。最後に弁護士が妊娠と授乳における向精神薬使用に関して法律的問題点や訴訟リスクを指摘する。

シンポジウム5

11月14日(水) 15:00~17:00 第4会場 オーロラウェスト

新規抗てんかん薬:薬理作用と実臨床
Newer antiepileptic drugs: pharmacology and clinical practice

オーガナイザー:
兼子  直 湊病院北東北てんかんセンター
企画趣旨・ねらい
新しい作用機序を持つ抗てんかん薬が最近臨床に導入され、てんかんの治療戦略に変化が起こっている。本シンポジウムではそれらの作用機序、臨床効果、使用方法の面から先ず検討し、次いで、てんかんの薬物療法で残された課題を展望する。将来的にはてんかんを治す薬剤の開発、てんかんの発病防止の治療戦略などが展望される。

シンポジウム6

11月14日(水) 15:00~17:00 第5会場 オーロライースト

臨床から研究を始める、研究を臨床に生かす~これから臨床精神薬理を志すあなたへのメッセージ~
To start research from clinical work and make use of result in the clinical setting.

オーガナイザー:
堀  輝 産業医科大学医学部精神医学教室
企画趣旨・ねらい
本シンポジウムは、日本臨床精神神経薬理学会次世代構想委員会が企画したシンポジウムである。研究というとハードルが高いように思えるが実際には日常臨床の些細な疑問から研究テーマが浮かんだりするものである。そのような点から研究をはじめることで臨床がどのように変わるのか、臨床から研究をはじめ、その後その結果を臨床に生かしてその結果その自分の研究結果がどのようになっていくのか、さらに多職種で研究を推進していくための土台作りになるようなシンポジウムを企画した。是非これから臨床精神薬理をはじめる医師、薬剤師及び日常臨床に追われている精神科医、研究をはじめたばかりの精神科医など幅広い対象者に参加していただき議論を深めたいと思っている。さらに、本学会の活性化、臨床研究の推進、学術レベルの向上につながればよいと考えている。

シンポジウム7

11月15日(木) 9:00~11:00 第2会場 天空サウス

日本の双極性障害診療の現状 JSCNP・日本精神神経科診療所協会 双極性障害プロジェクトより
Current state of bipolar disorder treatment in Japan Looking from large scale data-MUlticenter treatment SUrvey for BIpolar disorder in Japanese psychiatric clinics(MUSUBI-J)-

オーガナイザー:
加藤 正樹 関西医科大学精神神経科
企画趣旨・ねらい
日本臨床精神薬理学会と日本精神科診療所協会の双極性障害の共同プロジェクトMUlticenter treatment SUrvey for BIpolar disorder in Japanese psychiatric clinics (MUSUBI-J)の調査結果のシンポジウム。日本精神科診療所協会に加盟している全国の診療所の医師から頂いた3000例を超える双極性障害患者のデータ(1次調査)、その3000例の症例の1年後のデータ(1.5次調査)の最新解析結果や、いくつかの観点より解析した結果を報告し、これまでの歩みと成果、これからの方向性や期待されることに関しての討論の場としたい。

シンポジウム8

11月15日(木) 9:00~11:00 第3会場 天空ノース

iPS細胞を用いた精神・神経疾患研究の現状:創薬への期待
Current status of research on neuropsychiatric disorders using iPS cells: potential for drug development

企画趣旨・ねらい
ヒト脳組織へのアクセスは困難であり、ヒトの初代培養神経細胞を用いた精神・神経疾患研究も難しい。この課題を克服するうえで、iPS細胞由来の神経細胞への期待が高い。とくに患者由来iPS細胞は、in vitroの精神神経疾患モデルとして、病態機構の研究に重要であるのみならず、創薬研究にも貢献する可能性があると期待される。本企画シンポジウムでは、iPS細胞を用いた精神・神経疾患研究を推進中の我が国の主要な研究者から、それぞれの研究の現状について、課題を含めて語っていただきながら、今後の創薬研究への貢献の可能性について探る機会としたい。

シンポジウム9

11月15日(木) 9:00~11:00 第4会場 オーロラウェスト

青年期・若年成人期のADHDとASDの薬物療法
Pharmacotherapy of ADHD and ASD in the adolescence and young adulthood

オーガナイザー:
大森 哲郎 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野
企画趣旨・ねらい
自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)は、症状や生活障害が青年期以降にまで持ち越されることがあるし、むしろ青年期以降になってそれらが顕在化することもある。また、抑うつ、不安、幻覚、妄想などが重なることもまれではない。最近では、青年期以降に初めて発症する遅発性ADHDという概念まで提唱されている。児童領域だけでなく広く精神科関係者すべてが携わる疾患となって久しい。幸い、この十数年間にASDとADHDの薬物療法は大きな進歩を遂げた。しかし、疾患概念の変化、新規薬の導入、新規研究所見の出現に診療現場が追い付かず、まだ標準的な薬物療法が定まっているとはいいがたい。本シンポジウムではASDとADHDの薬物療法について、青年期・若年成人期を念頭において、我国を代表する専門家に現状と近未来を展望していただく。

シンポジウム10

11月15日(木) 9:00~11:00 第5会場 オーロライースト

向精神薬開発のための非臨床試験を再考する:第Ⅱ-Ⅲ相試験での臨床開発中止を最小限にするために
Challenging the psychiatric drug crisis: Rethinking preclinical research for drug development

企画趣旨・ねらい
精神疾患の有病率は高く、患者の健康を脅かす大きな原因となっている。そのため、向精神薬の開発ニーズは相当程度に高い。しかし、近年、向精神薬開発に対する製薬企業の投資は急減している。その背景として、臨床試験(第Ⅱ-Ⅲ相)での高い開発中止率、つまり非臨床試験の予測妥当性への懸念が指摘されている。そのため、現状の閉塞感を打開するためには、非臨床試験において薬効や有害作用を適切に予測できる評価系を確立することが急務となる。しかし、実験動物を用いた行動薬理試験は思いのほか不安定であり、様々なバイアスが結果に影響を与える。そこで、本シンポジウムでは、まず臨床医の視点から非臨床試験に対する疑問を呈示し、次いで、医薬品開発プロセスにおける非臨床試験の位置づけ、実験動物モデルの妥当性(構成概念妥当性・予測妥当性・表面妥当性)、行動薬理試験の再現性、信頼性の保証と確保について、実例を提示しながら再考する。

シンポジウム11

11月15日(木) 14:40~16:40 第2会場 天空サウス

神経精神疾患の病態メカニズムに基づく新たな治療分子標的
Therapeutic molecular targets based on pathophysiological mechanisms in neuropsychiatric disorders

オーガナイザー:
山田 清文 名古屋大学大学院医学系研究科医療薬学・附属病院薬剤部
企画趣旨・ねらい
自閉スペクトラム障害、統合失調症、うつ病およびアルツハイマー病は比較的発症頻度の高い神経精神疾患あり、大きな社会的な問題となっている。いずれの疾患においても既存の薬物治療法は神経伝達物質に関連した薬物が多く、対処療法に留まっているのが現状である。したがって、神経精神疾患を克服するためには、病態メカニズムに基づく新たな治療分子標的を探索することが急務である。本シンポジウムでは、最新の基礎研究によって得られた成果を紹介し、今後の創薬展開への可能性について議論したい。

シンポジウム12

11月15日(木) 14:40~16:40 第4会場 オーロラウェスト

精神科医と薬剤師のクロストーク
Crosstalks between psychiatrists and pharmacists

オーガナイザー:
古郡 規雄 弘前大学大学院医学研究科 神経精神医学講座
企画趣旨・ねらい
医師と薬剤師は相補関係が理想である。しかし、薬剤師は傲慢な医師に遠慮し正しい提言でも言えないことがある。一方、忙しい医師は薬剤師からの質問や提言を煩わしく思っていることがある。お互いに何を考え業務を行っているのかよく解らず、互いにスムーズなコミュニケーションができないとき、一番不利益を被るのは患者である。今回のシンポジウムでは、それぞれの立場から自分の活動や考えに加え、要望や提言をぶつけ合うことで相互理解を深めることを目的にする。演者には精神科指南書のベストセラーの著者2名に加え、調剤薬局で活躍する薬剤師、病院内服薬指導で活躍する薬剤師、さらには製薬企業内からの啓発に活躍中の薬剤師を招き、互いに本音をぶつけあってもらう。結果として目前の患者に高品質な薬物治療のサービスの提供につながることを期待し、本シンポジストを企画した。

シンポジウム13

11月15日(木) 16:50~18:50 第2会場 天空サウス

神経炎症に対するニューロサイエンスと精神薬理学の協働
Conquering neuroinflammation by the collaboration of neuroscience and psychopharmacology

オーガナイザー:
住吉 太幹 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部
企画趣旨・ねらい
精神・神経疾患の病因・病態への、神経炎症(neuroinflammation)のかかわりが注目されている。具体的には、ミクログリア、サイトカインの活性異常、およびそれらの神経ネットワークへの影響と、気分障害、発達障害、認知症などとの関連を示すエビデンスが蓄積されつつある。本シンポジウムでは、第一線で活躍されている研究者の方々に当該分野の最新の知見を紹介いただき、神経炎症を切り口とした学際的取り組みによる精神・神経疾患克服への方略を考察する。

シンポジウム14

11月15日(木) 16:50~18:50 第4会場 オーロラウェスト

統合失調症薬物治療ガイドー当事者・当事者家族・支援者のためにー
Guide for Pharmacological Therapy of Schizophrenia for patients, families and supporters

オーガナイザー:
橋本 亮太 国立精神・神経医療研究センター
企画趣旨・ねらい
日本神経精神薬理学会の「統合失調症薬物治療ガイドライン」は、平成27年に医師と患者さん・ご家族・支援者を支援する目的で作成されました。本ガイドラインは臨床現場における意思決定の際に、判断材料の一つとして利用するものですが、精神科医向けに書かれたものであり、患者さんやご家族が読むには難解なものでした。そこで、患者さん・ご家族・支援者が読んでわかりやすい『統合失調症薬物治療ガイド―患者さん・ご家族・支援者のために―』をガイドラインを作成した本学会の精神科医と、患者さん、患者ご家族、看護師・薬剤師・作業療法士・精神保健福祉士・研究者・法律家などの支援者に加えて関連団体の精神科医が協力して作成し、平成30年2月に公開しました。
本シンポジウムは、本ガイド作成の経緯、内容の紹介のみならず、多様な立場の作成メンバーがいかに協力して作成したかという秘話や、今後の普及への展望について議論いたします。

シンポジウム15

11月16日(金) 8:30~10:00 第4会場 オーロラウェスト

精神医学の今後の研究の方向性
Direction of Psychiatric Research

オーガナイザー:
中込 和幸 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所

シンポジウム16

11月16日(金) 10:40~12:10 第1会場 天空センター

双極性障害の多面的治療
Treatment of bipolar disorder from multiple viewpoints

オーガナイザー:
寺尾  岳 大分大学
企画趣旨・ねらい
双極性障害自体の多面性、すなわち躁病、うつ病、維持期、さらには混合状態へのアプローチと、治療法の多面性、すなわち気分安定薬の使い分けや抗精神病薬および抗うつ薬の有用性、オメガ3不飽和脂肪酸投与や光線療法や暗闇療法を、その道の専門家により、わかりやすく解説していただく。

シンポジウム17

11月16日(金) 10:40~12:10 第2会場 天空サウス

社会や患者を救う依存性薬物研究
Contribution of study for drug dependents too patients with cancer or addiction

オーガナイザー:
新田 淳美 富山大学大学院医学薬学研究部・薬物治療学研究室
企画趣旨・ねらい
神経精神薬理学の研究分野のミッションに1つに薬物乱用防止への臨床・基礎研究がある。「ダメ、絶対」の啓蒙活動だけでなく、科学的な根拠に基づく研究成果を社会に還元し、人類に貢献していかねばならない。しかし、依存性薬物については、多くの種類があり、それぞれで作用メカニズムも異なり、普遍性のある情報発信が容易でない。そこで、本シンポジウムでは、メタンフェタミン、コカイン、オピオイドの3つの代表的な乱用薬物に対して、「依存防止策や診断方法」、「コカインの薬理作用の増強因子の解明によって依存性を減少する」、「依存や耐性を起しにくいオピオイド系の新薬」と3つの提案につながる研究成果を紹介する。これらの研究成果が発展し、医療に活用されることを期待したい。

シンポジウム18

11月16日(金) 10:40~12:10 第3会場 天空ノース

臨床試験におけるデータシェアリング ~現状と課題、今後の方向性~
Data sharing in clinical trials

オーガナイザー:
小居 秀紀 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカルセンター
企画趣旨・ねらい
日本神経精神薬理学会は、産官学が競争前に連携し新薬の研究・開発を支援する場として、Public Private Partnerships(PPPs)のTaskforce(TF)活動を立ち上げた。この活動から、企業とアカデミアが協奏し、複数の治験・臨床試験データを統合し解析する症例レベルでのデータシェアリングが提唱された。企業とアカデミアが一体となってデータシェアリングを進め、複数の治験・臨床試験データを集約することで、プラセボも含めた治療反応予測が可能となり、研究開発推進の原動力となることが期待される。一方、国際動向では、2013年7月に米国/欧州の製薬団体であるPhRMA/EFPIAはCTDS(Clinical Trial Data Sharing)の共同声明を発出し、治験データの共有に取り組んでいる。日本製薬工業協会もデータシェアリングについて積極的に検討を進めている。本セッションでは、臨床試験におけるデータシェアリングの現状と課題、今後の方向性について議論を深めたい。

シンポジウム19

11月16日(金) 13:30~15:30 第2会場 天空サウス

腸脳相関と神経精神薬理
Gut-brain interaction and neuropsychopharmacology

オーガナイザー:
功刀  浩 国立精神・神経医療研究センター
企画趣旨・ねらい
近年、次世代シーケンサーの技術を活用し、体内の常在菌の菌種の解明が進み、種々の疾患との関連が明らかにされつつある。精神疾患や心身医学領域においても腸内細菌や腸内環境の役割に関する研究が増え、神経精神薬理学の新たなターゲットとなっている。本シンポジウムでは、精神疾患の腸内環境、動物モデルによる検討、過敏性腸症候群、プロバイオィクスによるストレス症状の有効性などについての研究を紹介し、腸脳相関を神経精神薬理学的観点から論じる場としたい。

シンポジウム20

11月16日(金) 13:30~15:00 第4会場 オーロラウェスト

オープンサイエンス時代の学会誌:これからの成果発信とその評価のあり方
Neuropsychopharmacology Reports as a platform for open science

オーガナイザー:
宮川  剛 藤田医科大学
企画趣旨・ねらい
インターネットの普及により科学出版のあり方が激変している。得られた信頼性の高い研究成果を素早く確実に世界とシェアをすることにより、神経精神薬理分野の研究の進展を加速させることを目標とし、日本神経精神薬理学会の学会誌が英文のオープンアクセス電子ジャーナル、「Neuropsychopharmacology Reports(略称: NPPR)」 としてリニューアルした。NPPRは、1) サウンドネス基準の採用、2) 生データの原則公開、3)簡易出版形式「Micro Report」の導入、など、オープンアクセス誌の標準を踏襲しつつ独自の新しい試みを開始している。本シンポジウムではNPPRの紹介を行うとともに、文部科学省・科学技術・学術政策研究所の林 和弘上席研究官を迎え、オープンサイエンス時代の成果発信とその評価のあり方、その中でのNPPRが果たすべき役割などについての議論を行う。

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臨床研究法ワークショップ

11月14日(水) 18:20~20:00 第3会場 天空ノース

施行から半年、更なる臨床研究の推進を目指して
Workshop on Clinical Research Act in Japan

オーガナイザー:
小居 秀紀 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター トランスレーショナル・メディカルセンター
企画趣旨・ねらい
2017年4月14日に交付された臨床研究法は、本年4月1日に施行となった。
各アカデミア・医療機関では、自機関での認定臨床研究審査委員会の設置、他機関設置の認定委員会への審査依頼及びその結果を踏まえた自機関実施の承認プロセス、そして個々の特定臨床研究の適切かつ円滑な計画、実施・運営のための仕組み作りを進めている。また、製薬企業では、当該企業の医薬品を使用した特定臨床研究への関わり方や役割分担、共同研究契約の形態・具体的な内容等の整理を進めている。
一方、特定臨床研究に実施には、臨床研究法実施基準を遵守した研究計画の策定や実施・運営に関するノウハウ、研究資金や支援人材の確保等も必要となるため、そのハードルは高く、臨床研究の減少を危惧する声もある。
本セッションでは、臨床研究法施行後半年の現状と課題を整理し、臨床研究の更なる推進策について議論したい。

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CNPポール・ヤンセン賞受賞講演

11月14日(水) 11:10~12:10 第3会場 天空ノース

座長:
近藤  毅 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座
演者:
古川 壽亮 京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野
梅原 英裕 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野

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CNP学会奨励賞

演者:
沖田 恭治 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター脳病態統合イメージングセンター臨床脳画像研究部
服部 早紀 横浜市立大学医学部精神医学教室
鬼木 健太郎 熊本大学大学院生命科学研究部薬物治療学

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CNP海外研修帰朝講演

11月14日(水) 11:10~12:10 第3会場 天空ノース

座長:
近藤  毅 琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座
演者:
木下  誠 徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野

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統合失調症薬物治療ガイドライン講習会

11月16日(金) 8:30~15:30 第5会場 オーロライースト

座長:
稲田  健 東京女子医科大学精神医学
演者:
稲田  健 東京女子医科大学精神医学
松井 佑樹 藤田保健衛生大学
堀  輝 産業医科大学医学部精神医学教室
稲垣 貴彦 滋賀医科大学地域精神医療学講座
諏訪 太朗 京都大学大学院医学研究科精神医学教室
山田 浩樹 昭和大学医学部精神医学講座
症例グループディスカッション講師:
阿竹 聖和 産業医科大学医学部精神医学教室
飯田 仁志 福岡大学医学部精神医学教室
市橋 香代 東京大学医学部精神神経科学
岩田 正明 鳥取大学医学部精神行動医学分野
大井 一高 金沢医科大学精神神経科学
大石  智 北里大学医学部精神科学
越智 紳一郎 愛媛大学大学院 医学系研究科精神神経科学
辻野 尚久 東邦大学医学部精神神経医学講座
橋本 亮太 国立精神・神経医療研究センター
藤田 純一 横浜市立大学精神医学教室
水野 謙太郎 若草病院
企画趣旨・ねらい
統合失調症薬物治療ガイドライン講習会への参加者を募集いたします。日本神経精神薬理学会の統合失調症薬物治療ガイドラインタスクフォースでは、ガイドラインの普及・教育・検証活動として、EGUIDEプロジェクトを支援しています。EGUIDEプロジェクトでは、ガイドラインの講習を行い、精神科医の処方行動の変化を検討する研究を行っています。本講習は、講義とグループディスカッションからなるもので受講には研究参加が必須となるため、誰でも参加できるものではありませんでした。そこで、研究参加しなくても受講できる講習を本大会にて開催することにいたしました。本講習は、統合失調症薬物治療ガイドラインに記載されている内容の周知だけでなく、記載されていないものの大切な問題についても紹介し、参加者が統合失調症について知識をより深めるものになることを目的としています。精神科医はもちろんのこと、コメディカルの医療従事者や基礎研究者や製薬企業の関係者など興味ある方は、広く受講していただきたいと考えております。

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NP学術奨励賞講演

11月15日(木) 11:10~12:10 第3会場 天空ノース

座長:
曽良 一朗 神戸大学大学院医学研究科精神医学分野
演者:
池田 匡志 藤田保健衛生大学医学部精神神経科学
溝口 博之 名古屋大学環境医学研究所附属 次世代創薬研究センター

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