第55回日本循環器病予防学会学術集会(The 55th Annual Meeting of the Japanese Society of Cardiovascular Disease Prevention)

臨床疫学研究の展開〜地域から臨床へ〜

会長挨拶

足達 寿

第55回日本循環器病予防学会 会長 足達 寿 
久留米大学医学部、地域医療連携講座教授(内科学、心臓・血管内科併任)

第55回日本循環器病予防学会を開催するにあたり、ご挨拶を申し上げます。

本学会のメインテーマを「臨床疫学研究の展開 -地域から臨床へ-」とさせて頂きました。

以前、疫学研究か臨床研究か、どちらをライフワークにして生きていくかを迷った時期があり、ある方に相談した際に、疫学研究で得られたエビデンスを臨床研究に生かしたらどうかという非常に有益なご意見を頂き、もやもやした気持ちが晴れ晴れしたことがありました。そういう経験から、現在でも福岡県田主丸町、長崎県宇久町での住民検診を行いながら、その中から得られた貴重な所見を日常の診療に役立てております。

従って、本学会では、私が以前より興味を持っております、「性差」、「認知症」の疫学データをどのように臨床の場に生かしていくか、さらには、「心拍数」の疫学研究を通して、どうすれば、臨床研究に反映できるかを、皆様とともに考えて行きたいと思っております。

本学会は、久留米大学医療センター、循環器科の甲斐久史教授が会長をされる、『第8回臨床高血圧フォーラム』と同時開催となっております。合同シンポジウムも2セッション予定しております。循環器病予防学会では、パネルディスカッションを1セッション、シンポジウムを2セッション、教育セミナーを1セッション設け、臨床疫学研究をどのように展開していくか、臨床医、疫学者および関連のある保健婦、看護師、栄養士などの多職種の皆様の勉強の場にしたいと切に願っております。

久留米市での「日本循環器病予防学会」の開催は、私の恩師であります、故、戸嶋裕徳名誉教授が、当時、本学会がまだ、「日本循環器管理研究協議会:日循協」と命名されていた頃、平成3年に石橋文化センターで開催されて以来のことであり、大変に名誉なことと嬉しく思っております。今回は、昨年、新装オープン致しました、「久留米シティプラザ」で行います。期日も合同開催のため、例年の6月下旬の金、土曜日の日程から5月初旬の土、日曜日の開催となりました。会員の皆様には、ご迷惑をおかけ致しますが、たくさんのご来福を心よりお待ち申しております。